【サンタアニタトロフィー予想2023】ヒーローコールで鉄板か?ただし2つの不安材料もあり

8月2日(水)は大井競馬場で「サンタアニタT」が行われます。TCK唯一のハンデ重賞が、2019年以来4年ぶりに夏季に開催。

注目は羽田盃、東京ダービーでミックファイアの2着に好走したヒーローコールだ。デビューから一度も掲示板を外していない堅実馬で、昨年の全日本2歳優駿でも地方馬最先着の4着と実力も上位。今年初戦の雲取賞では後のサンタアニタダービーで2着に好走するマンダリンヒーローを降して快勝しており、JRAオープンの伏竜Sでも他馬より1kg重い57kgを背負って3着と負けて強しの内容で好走。

今回中央G1馬のタイムフライヤーや、大井マイルのサンタアニタトロフィを制したエスポワールガイなど有力馬が多数参戦するが、南関の古馬勢がイマイチといった中、ライバルのミックファイアも不在となればここは高い信頼度を持って買えるだろう。

メンバー的には問題なさそうだが、57kgとやや背負わされた点と、距離短縮のマイル戦となる点の方が不安材料としては強め。

「距離で伸びて良いタイプ」と陣営もコメントしていたので、マイルのここへ参戦してきたこと自体がそもそも意外であった。兄弟姉妹が中央でも地方でもマイル前後で走ってるのでこなしてきそうな気配はあれど、ベストの距離であるかと聞かれるといささか疑問だ。個人的には1800m~2000mあたりがベストという印象で、57kgを背負って2000mは決して楽な条件ではない。

とは言え、戦ってきたメンバーを考えれば実力は最上位であると感じるし、距離についても川崎マイルの全日本2歳優駿で4着に善戦しており、見限るには早計だろう。川崎マイルはやや忙しすぎた印象があったが、大井のマイルはスタートしてから最初のコーナーまで距離が長いため、テンの入りからガツガツすることが少なく、ミドルペース以内で流れることが多いコースだ。ペースひとつで差し追い込みが決まるコースでもあり、実力を発揮してくれる可能性も十分考えられる。

古馬相手に57kgを背負ってのマイル戦と条件は楽ではないが、本来の実力を削ぐほどの条件ではないと見るなら、ヒーローコールの中心視で問題ない。