いよいよ春のグランプリ・宝塚記念(G1)が来週に迫ってきた。
ファン投票ではサトノダイヤモンドが見事1位にランクインしたが、正式な出走は決まっておらず、回避の可能性もまだ十分に考えられる。そうなれば今年の宝塚記念はやや豪華さに欠けるメンバーとなりそうだ。
サトノダイヤモンドの2週前追い切りは、先週のエプソムカップで12着に敗れたスマートオーディンと併せ馬でクビ差遅れを取るというパッとしない内容(52秒ー12秒2)。得意の阪神コースで返り咲きたいところだが、追い切り内容からは未だ輝きは感じられずといった状態だ。実績的には格上の存在だが、状態次第では印は下位評価となる可能性もある。
以下は、人気上位が予想される有力馬の1週前追い切りの内容と評価だ。
ダンビュライト(牡4)
栗東坂路で4F51.6~3F37.2~2F24.4~1F12.4秒。本番でも手綱を握る武豊騎手が跨り、同じく宝塚記念に出走する予定となっている同厩舎のミッキーロケットと併走した。2Fは12秒台出ているし、状態は悪くなさそうだ。まだ「悪くない」程度の評価だが、動きにはまだまだ余裕があり、この1週間で良くなっていく可能性はまだありそう。
ミッキーロケット(牡5)
栗東坂路で4F51.4~3F37.2~2F24.5~1F12.5秒。ダンビュライトと併走。こちらには同じく本番でも手綱を握る和田竜二騎手が跨った。前走の天皇賞春(4着)の時も好時計を出しており、今回も乗り込みも時計も順調。いつも時計は良く、物足りないということはない。最後の追い切りも好内容なら文句はなさそうだ。
キセキ(牡4)
CWコースで6F83.2~5F68.2~4F53.7~3F39.5~1F12.4秒。本番でも騎乗するM.デムーロ騎手が跨った。目立つような動きはなく、折り合いに専念といった印象。テンションが高くなりやすい馬だが、終始リラックスして駆けさせていた。2週前の追い切りも、雨だったこともあってかおとなしい内容だった。現在2戦連続で9着に入着と、レースでも大人しさが目立っているのは気がかり。
ヴィブロス(牝5)
CWコースで6F81.2~5F65.5~4F50.5~3F36.3~1F11.5秒。本番でも騎乗する福永祐一騎手が跨った。3頭併せで先着。ドバイからの海外帰りということで状態を懸念していたが、時計は抜群で、手応えも良くあっさりと前2頭を交わして先着した。2週連続でCWのあとは、2週前で単走、今週はまたCWで好時計と、好調をキープしており好印象。
パフォーマプロミス(牡6)
CWコースで6F79.2~5F65.4~4F50.9~3F37.2~1F11.6秒。本番でも騎乗する戸崎圭太騎手が跨った。レオナルド(1000万下)を0秒9追走し、クビ差遅れ。相手を交わすことはできなかったが、速いペースでも脚色は乱れず、相手との間隔を見ながら追走した。内から追われた時の脚元の力強さもまずまず。上積みにも期待したい。