今週は歴史ある夏の小倉の名物重賞「小倉記念」が開催。小回りコースのハンデ重賞ということもあり混戦模様になることが多く、過去10年で1番人気馬は【2-0-2-6】と信頼度は低め。
今年は昨年の覇者であるマリアエレーナが1番人気の最有力候補となりそうだが、今年も果たして信頼していいものか。
昨年の覇者で、小倉2000mは2戦2勝と適性面においても上位となるが、不安要素は少なくない1頭だ。まずは56.5kgのハンデを背負う点。昨年は54kgと軽めだったが、2.5kg増ともなれば昨年のような上がりを使えるかどうか。もともと切れるタイプではないのである程度のハンデを背負っても問題はないと踏んでいたが、これだけ見込まれると見直す必要はあるだろう。
次は前走の鳴尾記念・5着の内容だ。前走はメンバー的には上位の存在でレース当日は2番人気に推される人気馬だった。レースは番手追走と久しぶりに前に付ける競馬を展開したが、前を捉えきれずに後ろから差され、逃げたフェーングロッテンにも差し返されるという内容で敗退。前走の内容でピークアウトしたという印象を受けたファンも少なくはないのではないだろうか。
坂のコースが苦手という可能性もあり、平坦コースとなるここは条件好転のようにも見え、前走が叩きだとするならここはパフォーマンスの上昇も期待できそうな気配はある。ただ、能力の低下を感じさせる前走の内容、昨年から2.5kg増のハンデという不安要素を考えると、信頼し過ぎるのは危険のようにも思える。
人気上位に推される可能性が高い1頭なだけに、慎重に取捨を判断したい。