2022年の弥生賞や、同年の菊花賞を制したアスクビクターモア(牡4、田村康仁厩舎)が、放牧先で亡くなったことが明らかになった。死因は熱中症による多臓器不全。9日、JRAが発表した。
アスクビクターモアは2021年6月に東京でデビュー。順調に勝ち星を重ね、翌年2022年の弥生賞を重賞初挑戦ながら快勝し、重賞初勝利を達成。皐月賞・5着、日本ダービー・3着、春のクラシック戦線で活躍。秋初戦のセントライト記念で2着に好走すると、続く菊花賞ではレコード勝ちを果たし、クラシック最終戦で悲願のG1初制覇を達成した。
4歳になった今年は日経賞から始動し1番人気に推されたが、9着に敗退。続く天皇賞・春は11着、宝塚記念も11着と大敗が続いた。夏は休養し、秋への再起に向けて英気を養っていた。
アスクビクターモアは父ディープインパクト、母カルティカ、母父レインボウクエストという血統。今年の宝塚記念・11着がラストランとなった。通算成績は12戦4勝。アスクビクターモアのご冥福をお祈りします。