例年レベルの高い馬が集まるスーパーG2「札幌記念」がいよいよ開催されます。夏場の重賞でありながら実績馬の参戦が多いことから“スーパーG2”の異名を持つ人気のレースで、G1昇格を叫ぶファンや関係者も少なくありません。今年はどんなメンバーが集結したのか。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ジャックドール(牡5、藤岡健一厩舎)
昨年の札幌記念の覇者、ジャックドールは連覇を狙って今年も参戦。G1ではあと一歩届かないレースが続いていましたが、今年の大阪杯では後続に脚を溜めさせない絶妙なペースで逃げ切り勝ちを果たし、悲願のG1初制覇を達成。前走の安田記念は初のマイル戦でも番手追走から一旦は先頭に立つ見せ場十分な競馬で5着に善戦し、着実に力を付けてきていることを証明しました。ここへ来ての充実ぶりは目を見張るものがあり、昨年制した得意舞台で得意な距離となれば、当然勝ち負けでしょう。
シャフリヤール(牡5、藤原英昭厩舎)
前走のドバイシーマクラシック・5着からの帰国初戦となるシャフリヤール。21年の日本ダービー、22年のドバイシーマクラシックとクラシックディスタンスのG1を2勝。昨秋のジャパンCでも内が有利な馬場を外から追い上げて2着と強い競馬を披露しており、能力上位は明らか。連覇を狙った前走のドバイシーマクラシックはイクイノックスの強さの前に敗れて5着止まりでしたが、ラストはしっかりと脚を伸ばしており、出遅れも響いたかたち。天皇賞・秋、ジャパンCと大目標はこの先ですが、叩かれて良化していくタイプなだけにまずはここで格好をつけて弾みを付けたいところでしょう。
プログノーシス(牡5、中内田充厩舎)
前走、香港のクイーンエリザベス2世C・2着から参戦するプログノーシス。今年初戦の金鯱賞を上がり33秒9という強烈な末脚で快勝し、重賞初制覇を達成。続く前走のクイーンエリザベス2世Cでも海外初挑戦ながら世界の強豪相手に2着と、世界でも通用するほどの実力馬として期待と注目が集まっています。芝2000mは【3-1-0-1】と好成績で、鞍上も5戦5勝と相性の良い川田騎手とのコンビなら期待は十分。大物感あふれる1頭で、今の勢いならここを制して一気に秋の主役となりそうな気配です。