小倉競馬の日曜メインはスプリントのハンデG3「北九州記念」です。例年出走頭数も多く、波乱傾向の強い一戦ということで高配当が見込める魅力もあり、スプリンターズSを目指す馬のステップレースであることからも注目度は高い一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

モズメイメイ（牝3、音無秀孝厩舎）

前走の葵Sを快勝し、重賞2勝目を果たしたモズメイメイ。抜群のスタートから一気にハナに立ち、そのまま逃げ切り勝ちを果たしての快勝で、発馬で大きなアドバンテージを取った時点で勝負はあったという印象です。1勝クラス、こぶし賞、チューリップ賞を連勝しておりいずれも逃げる競馬での勝利。これらの内容からスプリンターとしての資質は十分高いものがあると感じさせてくれていましたが、前走の競馬でより短距離路線への方針が固まったとも言えるでしょう。大舞台のスプリンターズSでの活躍も期待できそうな1頭なだけに、古馬が相手となるここは格好をつけておきたいところでしょう。

ママコチャ（牝4、池江泰寿厩舎）

前走の安土城Sを快勝したママコチャ。3走前のターコイズS・5着、2走前の阪神牝馬S・9着とマイル重賞では結果を出せませんでしたが、1Fの距離短縮で復活を果たしました。力むところがある馬で、このあたりが解消してくればマイルでも結果を出してきそうですが、夏の新潟で好タイム勝ちがあるように、ペースが速い方がパフォーマンスが上がってくるならやはり本質的にはスプリント路線が合いそうです。母のブチコは白毛で有名なシラユキヒメ一族であり、姉には桜花賞やヴィクトリアマイルを制したソダシがいるなど重賞勝ち馬を多く輩出している血統から考えても、無視できない一頭です。

ジャスパークローネ（牡4、森秀行厩舎）

前走のCBC賞を逃げ切り、重賞初勝利を果たしたジャスパークローネ。前残りの馬場傾向をうまく生かし、自分のペースでうまく逃げ切る好内容の競馬でした。外めの枠から押して逃げた団野騎手の思い切りのある好騎乗も光った一戦でもありました。逃げた時は【4-1-1-2】と好成績で、やはりハナを切った時は安定しています。今回同型が多いのでこのあたりの兼ね合いがカギとなるのと、基本的には逃げないと難しい馬でもあるのでリスクはありますが、嵌ればの警戒は必要な1頭です。