夏の北海道シリーズ唯一のG2「札幌記念」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ジャックドール(牡5、藤岡健一厩舎)
8/16(水)函館・芝(良)5F68.9-4F53.3-3F39.6-1F12.1(馬なり)
武豊騎手を背に函館芝コースで単走。道中は気分良く自分のリズムで行かせ、直線は弾むようなフットワークで外ラチ沿いを伸びてラスト1Fは12秒1でゴール。ほとんど馬がいない時間帯で馬もリラックスした様子で、最終追いは気負わず流す程度の内容でした。1週前には函館Wコースで2頭併せを行い、強めに追われて5F65.9-1F12.3をマークし3馬身先着。2週前・1週前に負荷はかけられているので、すでに仕上がっていると見て良いでしょう。前走よりも間隔は短く攻めも少なめで、今回は前走よりスムーズに仕上げられた印象。精神面においても前走以上なら、高いパフォーマンスが期待できそうです。
ウインマリリン(牝6、手塚貴久厩舎)
8/16(水)札幌・ダート(良)5F71.6-4F56.4-3F40.5-1F11.9(馬なり)
松岡正海騎手を背に函館ダートで単走。序盤はゆったりと入り、直線で軽く仕掛けられるしまい重点の内容でラスト1Fは11秒9と鋭く伸びてゴール。1週前も松岡騎手を背に札幌芝コースで2頭併せを行い、直線は外から進出して5F61.6-1F11.7をマークし、半馬身遅れてゴール。相手には遅れましたが、全体・しまいと時計は出しており、休み明けとしては動けている方でしょう。先月から札幌に入り、ダートコースを中心に豊富に乗り込まれています。ここを使ってさらに良化していくと思いますが、現状でも力は出せる状態に仕上がっていると見て良いでしょう。
ソーヴァリアント(牡5、大竹正博厩舎)
8/16(水)函館・芝(重)4F49.3-3F36.7-1F11.6(馬なり)
荻野琢真騎手を背に函館芝コースで2頭併せ(レースはC.ルメール騎手が騎乗)。4歳1勝クラスの僚馬ラフシーを4馬身先行させ、前半は後ろで折り合いに専念。4コーナーで内から一気に取り付くと、直線は馬なりのままラスト1F11.6の脚で伸びて1馬身半先着しました。時計はこの日の一番時計で、大きく先行させた相手にあっさり先着と、時計・内容ともに抜群です。1週前も同様に芝コースで僚馬ラフシーを先行させるかたちで半馬身先着しており、時計も4F49.8-1F11.4と文句なし。ここ2戦は期待を大きく裏切る結果が続いていましたが、リングハミを装着して馬具も工夫し、追い切りも攻めの手に出るなど、陣営が対策に力を尽くしているのは好感が持てます。