サマースプリントシリーズも終盤戦。同シリーズ第5戦目となる「キーンランドC」が札幌競馬場で開催されます。
秋のスプリンターズSに向けた馬達の始動戦となるレースの1つで、実績馬から北海道競馬での上がり馬まで多種彩々なメンバーが揃います。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ナムラクレア(牝4、長谷川浩厩舎)
重賞3勝の実績が光るナムラクレア。前走のヴィクトリアマイルは8着に敗退しましたが、雨で瞬発力が削がれる馬場になったことに加え、マイルもこの馬にとっては長かった印象。昨年は函館スプリントS快勝、今年もシルクロードSを快勝し、G1スプリントの高松宮記念でも秒差なしの2着に好走と、現在のスプリント界ではトップクラスの1頭と言って良いでしょう。洋芝実績もあり、ここは実績・適性ともに一つ抜けた存在と言えそうです。得意のスプリント戦での巻き返しに期待です。
キミワクイーン(牝4、奥村武厩舎)
前走の函館スプリントSを快勝し、重賞初制覇を果たしたキミワクイーン。これまでは好位からの競馬が基本でしたが、前走は外枠ということもあり、一転して控える競馬を展開。最後はメンバー最速の上がり3Fで伸びて差し切り勝ちを果たす好内容の競馬でした。控える競馬も合ってそうで、脚質の幅が広がったのは好感が持てます。昨年秋にスプリント路線へ転向し、着実にスプリンターとしての実力が伸びてきている印象。北海道は2戦2勝と好成績ですし、舞台適性も十分。重賞を勝った勢いをそのままに連勝となるかに注目です。
ウインマーベル(牡4、深山雅史厩舎)
昨年の2着馬ウインマーベル。昨年は葵Sで重賞初制覇を果たし、秋にはスプリンターズSで2着に好走するなど、スプリント重賞戦線で活躍しています。今年初戦のシルクロードSでは7着、2走前の高松宮記念では10着と惨敗続きでしたが、シルクロードSは59kgとハンデを背負わされ、高松宮記念は不良馬場に泣かされてと、条件が悪かった印象。前走のスプリングCでは好位からしぶとく伸びて2着と巻き返しを果たしており、噛み合えばやはり安定した走りを見せてくれます。