今週末は2歳重賞の「新潟2歳S」が新潟競馬場で開催されます。新潟、福島、小倉、中京、東京、各地から新馬戦や未勝利戦を勝ってきた2歳馬達が集まり、デビュー後初となる重賞戦に挑みます。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
アスコリピチェーノ(牝2、黒岩陽一厩舎)
東京芝1400mのデビュー戦を快勝したアスコリピチェーノ。祖母にはイギリスG1・フィリーズマイルを制したリッスン、近親にはローズSを制したタッチングスピーチがいる良血馬です。デビュー戦は上がり33秒3の決め手で差し切り、1:22.8の好タイムで勝ち切る好内容のパフォーマンスで快勝しました。600m通過36秒4という超スローペースを中団後ろでスムーズに折り合い、直線は外へ持ち出し、追って鋭く抜け出す完勝でした。2歳馬とは思えない完成度の高いパフォーマンスで、この内容なら1Fの距離も問題なさそうです。陣営も「マイルまでは大丈夫」とコメントしており、期待度の高い1頭と言えるでしょう。
ルージュスタニング(牝2、友道康夫厩舎)
中京芝1600mのデビュー戦を快勝したルージュスタニング。好位3番手から追走し、前半36秒7というスローペースを前目でスムーズに折り合って追走。直線でも反応良く抜け出して差し切り快勝しました。好位からノーステッキのまま抜け出す強い内容で、デビュー戦から高いセンス。マイルをクリアできた点も好材料です。2着馬も次走を勝ち上がっており、レースレベルも決して低くはなかったと言えるでしょう。叔父に16年BCクラシック、17年ドバイWCなどG1・4勝を挙げたアロゲートを持つ良血馬で、今後の活躍も大いに期待したい1頭です。
エンヤラヴフェイス(牡2、森田直行厩舎)
中京芝1600mのデビュー戦を快勝したエンヤラヴフェイス。全兄カジュフェイスは短距離指向が強く、本馬も脚が短めで体型的に距離はどちらかといえば短距離向きのように思えましたが、終わってみれば5馬身差の完勝。番手追走から直線は抜群の瞬発力で後続を突き放す抜群のパフォーマンスを披露しました。長く良い脚を使えるタイプで、左回りを経験している点もプラス。新潟の舞台は合いそうです。父は仏イスパーン賞、香港Cを制したエイシンヒカリ。近親には仏ジャック・ル・マロワ賞を含めG1・5勝を挙げた名馬タイキシャトルがいる血統馬で、素質の高さは血統背景からも間違いなし。今後大舞台でも見てみたい1頭です。