今年の英、愛ダービーを制したディープインパクト産駒最終世代のオーギュストロダン(牡3、A.オブライエン厩舎)が、現地時間9月9日にレパーズタウン競馬場で行われる愛チャンピオンS(G1、芝2000m)に向かうことが明らかになった。29日、複数の海外メディアが報じた。
同馬は英・愛ダービーを連勝したが、7月のキングジョージVI世&クイーンエリザベスSでは最下位の10着に敗れており、復活なるかが注目される。
同馬を管理するA.オブライエン師は前走の敗退については「何が起こったのかわからない。」とコメントしており、鞍上のR.ムーア騎手も「思っていたより早々に手応えがなくなった」とコメントするなど、明確な敗因については明らかになっていない。
愛チャンピオンSは凱旋門賞の約1ヶ月前に行われる関係で、当競走の好走馬が向かうことも多く前哨戦の一つとして注目が集まる一戦だ。近年でもソットサス、ファウンド、ゴールデンホーンなどが当レースを挟んで凱旋門賞馬となっており、同レースに参戦するオーギュストロダンが好走すれば凱旋門賞での人気も上がってくるだろう。
同レース後に凱旋門賞に挑むかは未発表だが、オーギュストロダンが出走すれば、ディープインパクト産駒にとってはスノーフォール以来のチャンス到来となる。種牡馬入りの期待も陣営からは出ており、今年限りでの引退も示唆されていることから、現役は今年限りが濃厚だ。現役最後の年に世界一の称号を手に入れ、輝かしい軌跡を残して引退となるのか。まずは愛チャンピオンSでどんな走りを見せてくれるのかに注目だ。