今週の土曜日、札幌競馬場では2歳重賞の「札幌2歳S」が行われます。後のクラシック路線で活躍する素質馬が好成績を残すレースとして知られており、少し昔だとジャングルポケット、ゴールドシップ、アドマイヤムーン、ロジユニヴァースなどが結果を残しました。近年では、3年前にはソダシ、一昨年にはジオグリフ、昨年にはオークス3着だったドゥーラなども同レースの好走馬です。
今年は出走頭数が10頭という中、新馬戦を勝利し1戦1勝で臨んできた馬が7頭とまだまだ評価が難しい馬が多数。
そんな10頭の中で注目しているのは、地方所属馬でスクリーンヒーロー産駒のセン馬、カイコウです。カイコウは、門別競馬場でデビューし4戦した後、札幌競馬場で行われたクローバー賞に出走し、初芝ながら2着に好走しました。
カイコウの父はスクリーンヒーローで、母母はあのトウカイテイオーの妹で芝路線で活躍したトウカイティアラ。芝でも走れる血統的な下地はあったのですが、地方所属馬ということで9頭立ての7番人気の評価は仕方がなかったかもしれません。それでも初芝で好走したことは侮れません。今回は重賞戦ということでクラシック路線を狙う素質馬も揃っていますが、多くの馬が1戦しかしていないので、レース経験だけで言えば5戦しているカイコウは、一日の長があるとも言えます。
さらに鞍上の落合騎手は、北海道競馬所属の6年目25歳の若手騎手ですが、現在は北海道リーディング2位と成長著しい騎手の一人です。クローバー賞での2着が中央競馬場騎乗23戦目で初めての連対でしたので、中央での経験値まだまだといったところ。それでも前走の2着が良いキッカケになってくれればここでも見せ場を作ってくれるかもしれません。
ということで今年の札幌2歳ステークスは、豊富な経験があるカイコウと前走で勢いが付いた落合騎手とのコンビの激走に期待したいと思います。