長い直線の新潟コースで最終週の開催。過去10年の傾向を見ても「差し・追い込み」が8勝を挙げており、控えた馬の好走が目立つ新潟記念。
タフな馬場への適性が高い差し・追い込み馬から狙うとなれば、外せないのは函館記念・4着から参戦するマイネルウィルトスです。
前走は繋靭帯炎から1年ぶりの復帰戦で馬体重も24キロ増という中、稍重の洋芝を後方から上がり最速の脚を使って伸び、0秒4差の4着と存在感を示しました。休養前は目黒記念でも2着に好走するような実力馬ですし、一戦叩かれて本来の力が出せるようになれば、このメンバーなら苦戦することはないでしょう。
昨年の函館記念では雨で重馬場となった洋芝を、上がり最速の脚で追い込んで2着に好走。21年の札幌記念でも時計のかかる馬場で4着と、タフな馬場も苦にしないタイプです。4戦中3戦連対している好相性のM.デムーロ騎手へと乗り替わる点も好材料です。馬場、コース、鞍上と好条件が揃っているここは勝ち負け必至と予想します。
続いて相手ですが、対抗馬として有力視しているのは、前走の宝塚記念・6着から参戦するプラダリアです。
今年初戦の日経新春杯で3着、続く京都記念でも3着と、中距離重賞戦線で活躍しています。そこまで極端にタフな馬場は経験していませんが、稍重以上のレースは2戦して1着、2着と連は外していません。中京や東京で好走しており、左回りはすでに高い適性を示しています。
問題は距離の方で、2200m以上の距離を主戦場としてきた馬で、距離短縮がどう出るかが最大のポイントとなりそうです。ペースによるところもありますが、長い距離ではワンパンチ足りない競馬が続いているのも事実故、試してみるのは大いにアリと個人的には感じます。
距離の懸念はありますが、前走までの相手関係から能力上位は明らかで、立ち回りも上手く、大崩れしないのも強みでここでも2着までには食い込んでくる可能性十分でしょう。
ということで今年の新潟記念は本命マイネルウィルトス、対抗プラダリアという予想で勝負したいと思います。