サマースプリント最終戦の「セントウルS」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ジャングロ(牡4、森秀行厩舎)
9/6(水)栗東・坂路(良)4F52.4-3F37.8-2F24.3-1F12.1(馬なり)
栗東坂路で2頭併せ。4歳2勝クラスの僚馬アドバンスドリームを内から追走し、ラスト2Fは12秒2-12秒1の好ラップで楽々と交わして1馬身先着しました。1週前は坂路で4F53秒2-1F12秒2をマーク。先週はそこまで負荷はかけませんでしたが、27日の日曜追いでは坂路で4F49秒6の自己ベストをマークしており、1年以上の長期休養明けを使われた上積みは大きそうです。もともと使われながら成長してきたタイプの馬で、叩き2戦目のここはパフォーマンスも上がってくる可能性は高そうです。
ドルチェモア(牡3、須貝尚介厩舎)
9/6(水)栗東・坂路(良)4F50.9-3F37.5-2F24.2-1F12.1(一杯)
池添謙一騎手を背に栗東坂路で2頭併せ。4歳1勝クラスの僚馬シャウビンダーの内を追走し、ラストは二度も鞭が入って一杯に追われ、アタマ差遅れてゴール。相手には遅れましたが、序盤からしっかり追われて全体時計は自己ベスト更新で、ラスト1Fも12秒1でまとめてと、時計は優秀です。1週前はCWで一杯に追われ、6F85秒3-1F11秒5をマーク。しまいは動いていますが3コーナーあたりまでラップは上がらず、ギアの上がりがイマイチという印象でしたが、最終追いではしっかり修正してきたように見えます。1週前から変わって前進してきた点は好感が持てますし、距離短縮での変り身にも期待です。
ブトンドール(牝3、池添学厩舎)
9/6(水)栗東・坂路(良)4F54.2-3F38.5-2F22.9-1F11.5(馬なり)
栗東坂路で単走。前半はゆったりと折り合い、ラスト2Fは11秒4-11秒5の好ラップでまとめてゴール。短距離馬らしい回転の速いフットワークで、しまいは抜群の切れ味を披露しました。前走はプラス10kgとやや余裕を持たせた仕上げながら、ハイペースの中ラストはしっかりと脚の使えています。北海道から輸送後追われたのはこの一本のみと少ないですが、キーンランドカップへ出走する可能性もあったため、札幌で負荷をかけられ順調に調整されてきています。昨年のファンタジーSでも、北海道で調整されて栗東で最終調整を行ってという臨戦過程で2着に好走しているので、調整ルート自体は問題なし。いずれにせよ、前走より状態を上げてレースに臨めるのは間違いないでしょう。