【紫苑ステークス2023】最終追い切り・調教内容が高評価の馬3頭をピックアップ

秋華賞のトライアル初戦「紫苑S」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。

ヒップホップソウル(牝3、木村哲也厩舎)

9/6(水)美浦・南W(良)5F66.7-4F51.6-3F37.1-1F11.3(馬なり)

横山武史騎手を背に美浦の南Wで3頭併せ。5歳オープンの僚馬ジャングルキングを先行させ、同じく5歳オープンのゴールデンシロップを後ろに置き、道中は2番手を追走。直線序盤で3頭が並びかけると、馬自らが前に出ていく姿勢を見せてラスト1Fは11秒3の脚で突き放して内のゴールデンシロップに1馬身、外のジャングルキングに2馬身先着しました。直線で相手は気合をつけられこちらも闘争心を出していましたが、手綱は終始持ったままで、馬なりながらこの日2位タイのラスト1Fをマークしてきたのは高く評価できます。未完成な部分もまだまだありますが、最終追い切りで見せた豪快な伸び脚から、素質の高さは相当であると感じます。

グランベルナデット(牝3、大竹正博厩舎)

9/6(水)美浦・南W(良)6F84.3-5F67.5-4F51.0-3F36.2-1F11.3(馬なり)

美浦の南Wで単走。前半はゆったりと入って折り合いに専念し、徐々にピッチを上げてラスト2Fは11秒7-11秒3の加速ラップでまとめてゴール。しまいの持続力があり、馬なりの楽な手応えでこの時計が出せたのは高く評価したい点です。1週前は南Wで2頭併せを行い、6F82秒7-1F11秒2の好時計をマークし、古馬1勝クラスを内からあっさりと交わして半馬身先着。ここでもラストは無理なくグングンと力強く伸びており、スムーズでキレイな加速ラップを踏めています。オークスは腸炎を発症して無念の回避となりましたが、放牧を経てしっかりと立て直された様子。確実に上昇傾向にある1頭です。

アップトゥミー(牝3、国枝栄厩舎)

9/6(水)美浦・南W(良)5F66.6-4F51.5-3F37.2-1F11.5(馬なり)

田辺裕信騎手を背に美浦の南Wで2頭併せ。2歳新馬の僚馬シックスペンスを3馬身追走し、4コーナーで内から一気に差を詰めると、直線はラスト1F11秒5の脚で伸びて併入に持ち込んでゴール。全体時計66秒6は自己ベスト更新で、しまいも11秒5でまとめてと、時計は優秀です。レース毎にラスト5Fの自己ベストを更新しており、着実に成長してきています。1週前も南Wで古馬2頭とあわせて最先着を果たしており、時計も5F65秒8-1F11秒4と早い時計をマークしています。出遅れ癖があるのでこの点だけ解消してくれば、一気に上昇してきそうな1頭です。