西の菊花賞トライアル「神戸新聞杯」がいよいよ開催です。近3年は中京開催でしたが、今年は4年ぶりの阪神コースでの開催となります。同レースの好走馬は菊花賞でも上位に入ることが多く、本番を占う上で見逃せない一戦となります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ハーツコンチェルト(牡3、武井亮厩舎)
日本ダービー・3着から参戦するハーツコンチェルト。青葉賞で2着に好走し、日本ダービー・3着と底力を証明しました。とくに前走のダービーでは、スローペースで早めに脚を使わされながらタイム差なしの3着と大健闘。ハーツクライ産駒であることを考えると距離は延びれば延びるほど良さそうなタイプですし、前哨戦のメンバーなら当然ここでは上位の存在となるでしょう。中京の新馬戦では2着馬に8馬身差をつけるパフォーマンスで注目と期待を集めましたが、ここまで重賞は未勝利。ここらでしっかり結果を出して本番へと弾みを付けたいところでしょう。
ファントムシーフ(牡3、西村真幸厩舎)
日本ダービー・8着から参戦するファントムシーフ。出世レースの共同通信杯を制し、皐月賞はレース中に落鉄しながらも3着に好走。前走の日本ダービーではスタートで出遅れて中団後ろからの追走となってしまい、道中ややポジションを上げたものの、ペースも上がらず直線は前に届かずといった内容でした。期待を大きく裏切る順位でしたが、力負けではなく、展開負けと捉えて良い内容でしょう。瞬発力が持ち味で、この距離でも持ち味を活かせる展開に持っていくことが何よりのポイント。枠・スタート・ペースなど条件によって評価も変わってきそうですが、能力を考えればここは多少の壁は乗り越えて結果を出してもらいたいところでしょう。
ロードデルレイ(牡3、中内田充厩舎)
前走の赤倉特別を快勝したロードデルレイ。休み明けを挟んで3連勝を果たし、勢いは最上位と言えます。東京1800mで行われたデビュー戦は上がり最速33秒2の脚を繰り出し2着に4馬身差をつける圧勝で、2戦目のつばき賞も上がり33秒1で差し切り快勝。前走の赤倉特別では番手追走から直線は並ばれてから最後にもうひと伸びして快勝と、勝負根性も見せています。1F伸びた2000mでもまだ走りには余裕があり、ロードカナロア産駒ながら距離の融通は利くタイプという印象です。調教前のトラブルで両脚を擦り剥いて皐月賞は無念の回避となってしまいましたが、前走は圧倒的な走りで完全復活を果たしました。夏の上がり馬として期待度の高い1頭で、クラシック最後の一冠へ向けて無傷の4連勝で臨めるかに注目です。