天皇賞・秋の優先出走権が与えられる「産経賞オールカマー」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
ノースブリッジ(牡5、奥村武厩舎)
9/20(水)美浦・南W(良)5F65.5-4F50.2-3F36.1-1F11.6(馬なり)
岩田康誠騎手を背に美浦の南Wで3頭併せ。古馬1勝クラスの僚馬ホウオウサンデーと、新馬のルヴニールを大きく追走し、4コーナーで最内から進出。直線はしごかれ一杯に追われた2頭を尻目に持ったままの馬なりであっさりと内から抜け出し、ホウオウサンデーにクビ差、ルヴニールに半馬身差を付けてゴールしました。1週前も岩田騎手を背に南Wで3頭併せを行い、5F65.7―1F11.4の好時計をマークして2頭に1馬身差を付けてゴール。先週・最終と全体時計は早く、しまいの2Fも11秒台でまとめ、併せた2頭にもあっさり先着と、時計・動きともに文句なしの追い切りを消化しています。持続力の高さは健在で、十分に能力を発揮できる状態に仕上がっている印象です。
アラタ(牡6、和田勇介厩舎)
9/20(水)美浦・南W(良)5F66.5-4F51.6-3F37.5-1F11.9(強め)
美浦の南Wで単走。軽快なフットワークでしっかりと加速ラップをマークし、しまいもしっかり追われてラスト1Fは11秒9の好時計をマークしてゴールしました。テンからスピードを上げていき全体時計も優秀で、直線もしっかりと脚を使えています。1週前は南Wで2頭併せを行い、5F66秒7―1F12秒1の好時計をマークし、併せた古馬3勝クラスの僚馬レイトカンセイオーと併入。相手を交わし切ることは出来ませんでしたが、大きく追走してのもので、よく動いて併入まで持ち込めた点は評価できます。中間の乗り込み量も申し分なく、ここまでの調整過程は順調そのものです。
マリアエレーナ(牝5、吉田直弘厩舎)
9/19(火)栗東・CW(稍重)6F79.8-5F65.4-4F51.6-3F37.1-1F11.5(一杯)
栗東CWコースで単走。今回もこの馬恒例の火曜追いで追われ、稍重のCWを一杯に追われて全体時計は自己ベスト更新。ラスト2Fのラップも11秒6―11秒5の加速ラップでまとめてと、持続的に早いラップを刻めており、前走以上のデキを感じさせてくれています。1週前はCWコースでしまい重点に追われ、6F85秒6―1F11秒2とラストは素晴らしい伸びを見せています。前半ややチグハグなラップもありますが、軽量牝馬らしく一度スピードに乗ってしまえば落ちません。暑さも苦にしないタイプで体調は万全といった様子です。