チャンピオンズカップの前哨戦としても有名なダートハンデ重賞「シリウスS」が今週の阪神土曜メインで開催されます。11月のJBCクラシックやチャンピオンズカップといったビッグレースへ向けてダート中距離路線の実力馬が集う一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
レモンポップ(牡5、田中博康厩舎)
前走のドバイゴールデンシャヒーン・10着から反撃を期すレモンポップ。1番人気の期待を大きく裏切る敗退でしたが、初の海外遠征でキックバックの質の違いに戸惑い、初の1200m戦で経験していない隊列に加えてペースにも対応できずと、条件が悪かったとも言える内容でした。今回は大幅に距離を延ばして初の2000mとなりますが、折り合いを欠くタイプでもありませんし、マイルG1のフェブラリーSの内容からも、問題はなさそうな気配。ここをこなせればレースの幅が一気に広がるだけに、期待と注目を集めることになりそうです。
ハギノアレグリアス(牡6、四位洋文厩舎)
前走の帝王賞・4着から巻き返しを狙うハギノアレグリアス。惜しくも馬券圏内は逃しましたが、テーオーケインズやメイショウハリオといった強豪を相手に善戦してきた点は高く評価すべきで、今年に入ってから東海S・2着、名古大賞典・1着、平安Sでも2着とダート中距離重賞戦線で頭角を現してきています。ある程度スローペースで良さが出てくるタイプという印象で、2000mなら持ち味も活きてきそうです。鞍上の岩田望来騎手も今秋は中央重賞で活躍しており勢い十分。同馬とのコンビも【2-1-0-1】と相性は良く、今回のメンバー相手なら上位争いに加わる可能性は高そうです。
ヴァンヤール(牡5、庄野靖志厩舎)
前走のBSN賞・3着から参戦するヴァンヤール。1年以上勝ち星から遠ざかってはいるものの、今年はアンタレスS・2着、平安S・3着とダート重賞を勝てるレベルの地力は既に示しています。前走も約3ヶ月の休養明けだったことを考えると、上積みが期待出来る今回はパフォーマンスも上がってくるでしょう。相手なり走れる安定感があり、今回のメンバー相手でも勝ち負けの期待は十分。種牡馬タートルボウルの忘れ形見ともいうべき最終世代の1頭で、ダート路線ではこの馬が稼ぎ頭。産駒初の中央ダート重賞初Vを決められるかに注目です。