秋の中山最終週を飾る重賞、そして秋のG1戦線開幕を飾る一戦でもある「スプリンターズステークス」がいよいよ開幕です。
先週の中山を見ますと、土曜は雨の影響もあり前がやや有利という印象でしたが、回復した日曜には外差しも決まっていました。今年は例年以上に高速化している中山ですが、今回は差しも決まると見て選びたいと思います。
以上のことをふまえて今回本命視したいのは、前走のセントウルS・2着から参戦するアグリです。
今年初戦の阪急杯では番手追走から抜けて粘り切り、重賞初制覇を達成。続く高松宮記念では7着に敗れましたが、ファストフォースの斜行による影響を受けてのものですし、先行勢の中では最先着を果たすなどこれまで先行策で結果を出してきました。
しかし、前走のセントウルSでは後方に控える競馬を展開。この日の馬場としては速くないペースで後傾ラップながら後ろから上がり3F32秒4という強烈な鋭さを引き出し、まさかの2着に激走しました。
もともと、スプリンターとしてはややテンの速さが足りない印象があった馬でしたが、前走で差しもこなしてきたことで違った形でも結果を出せることを証明してくれたのは大きなプラスです。
今年はジャスパークローネ、テイエムスパーダ、モズメイメイなど強力な逃げ馬候補が揃っており、ハイペースとなる可能性は高そうです。メンバーからして前はなかなか過酷そうで、ハイペース想定で内の馬が垂れて外差しが決まるという展開を予想します。
となればアグリ本命が一番楽しめるのではないでしょうか。高速馬場の適性も高いですし、ここは春のスプリントG1を逃した雪辱を果たしてくれると見て、本命視したいと思います。
続いて相手ですが、対抗馬として有力視してるのはCBC賞、北九州記念の夏のローカルG3連勝から参戦するジャスパークローネです。
いずれも好スタートからのスムーズな逃げ切り勝ちで、先にも述べた通り今回も逃げ馬の有力候補となります。同型モズメイメイには前走の北九州記念で先手を奪えており、テンの速さはこの馬が最上位。
これだけ主張したい馬がいれば前が崩れる展開も有り得そうですが、かなりのハイペースとなった北九州記念を押し切って快勝した点から、残してくれる可能性は高いと見ています。中山1200mは3戦2勝3着1回と全て馬券圏内に入っており、コース適性も問題ありません。
夏にローカル重賞3戦走っているのでお釣りがあるかどうかが最大の懸念と言えそうで、パドックや返し馬など状態面については最後まで注視する必要がありそうですが、夏のこの3戦で着実に力を付けてきたのは事実。夏競馬に続き、秋競馬開幕戦となるここも大いにレースを盛り上げてくれると予想し、対抗馬として有力視したいと思います。
ということで今年のスプリンターズSは本命アグリ、対抗ジャスパークローネという予想で勝負したいと思います。