東京競馬の開幕週を飾る重賞は、秋の天皇賞へと繋がる一戦「毎日王冠」です。秋の中距離G1王者を目指す馬達の始動戦ということで、毎年豪華なメンバーが揃う注目度の高い一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ソングライン(牝5、林徹厩舎)
ヴィクトリアマイル、安田記念とG1を連勝して参戦するソングライン。左回りのマイルで圧倒的な実力を発揮しており、初の1800mでどこまでのパフォーマンスを発揮できるか。前走の安田記念では1分31秒台という好時計の決着でも余裕の差し切り勝ちを果たしており、1Fの延長程度なら問題はなさそうに思えます。この後の米G1・BCマイルへの参戦プランがあり、ここは叩きの一戦という見方もできそうですが、得意な左回りですしマイルでのスピードが活きる東京の1800mなら、引き続き勝ち負けでしょう。
シュネルマイスター(牡5、手塚貴久厩舎)
前走の安田記念・3着から参戦するシュネルマイスター。2021年の毎日王冠の覇者で、東京コースは【2-1-1-0】で馬券圏内は100%。2走前のマイラーズCでは上がり32秒9の末脚を繰り出し快勝、続く前走の安田記念でも32秒8の脚で3着など、一線級の実力を見せています。古馬になってから1800m戦では結果を出せていない点が少々気がかりではありますが、1800mの中山記念では差のない4着に好走しており、決してこなせない距離ではありません。
ジャスティンカフェ(牡5、安田翔伍厩舎)
前走のエプソムCを制し、重賞初制覇を果たしたジャスティンカフェ。昨年の毎日王冠でも2着に好走しており、東京1800mの重賞での好走実績は心強い材料。後方で脚を溜めて最後の長い直線で突き抜けていく競馬スタイルで、前走はまさにこの馬の必勝パターンでした。G1での経験や実績においてはこの馬を上回る馬もいますが、距離コース適性では最上位の1頭と言って良いでしょう。前走のエプソムCでは横山和生騎手がテン乗りながら見事に重賞初Vへと導いており、今回は乗り慣れた父・典弘騎手へと乗り替わり。息子が作ってくれた良い流れをそのまま引き継いで重賞連勝となるかに注目です。