中央競馬は、約3ヶ月間G1がしばしお休み。次週からは中京競馬も開催され、いよいよ夏競馬も本格到来だ。中京競馬の開幕週を飾る重賞はサマースプリントシリーズ第2戦となるCBC賞。
ちょうど一ヶ月前に京都で行われた安土城Sで、今年の安田記念を勝利したモズアスコットと接戦の末、クビ差振り切って勝ったのがアグネスデジタル産駒の4歳馬ダイメイフジだ。後のG1馬に競り勝ったことで格も上がり、今回のCBC賞では人気の中心となりそうだ。
ただ、モズアスコットはスタートで出遅れており、ダイメイフジが強い競馬をしたというよりはモズアスコットが取りこぼした感の方が印象的には強かった一戦。間接的な要因でも人気を集めそうなので、本来の力を見誤らないようにしたいところだ。
とは言え、内目でしっかり脚を溜め、上がり33秒0の脚を出して勝利したダイメイフジの競馬も好内容だった。もともとは先行策が中心の馬だが、3走前のオーシャンSから後方から差す競馬をしており、そのオーシャンSでも3着に好走。前走の好走ぶりからも差す形が板についてきた印象だ。長い直線の中京コースは期待感も十分、左回りも問題なしと、条件的に好条件が多く揃っているのも確かである。
距離については、1200mでも実績はあるが、オーシャンSはゴール前でようやくエンジンがかかったという感じで、脚を余した3着という印象。「ゴチャゴチャとしたレースになってしまいこの馬にはかわいそうでした。」というM.デムーロ騎手のコメントにあるように、ゴチャつく競馬になるのも避けたい。差しが決まりやすい中京の1200mが舞台なのはこの馬には向いてそうだが、枠順にも大きく左右されそうなので、スムーズな競馬ができそうな枠に入れるかどうかでまた判断したい。