ことごとく予想を外す逆神ぶりから“粗品の呪い”として多くの競馬ファンから恐れられているギャンブル大好き芸人の霜降り明星・粗品。
牡馬クラシック最終戦となる菊花賞ではどんな予想を展開してくれるのかが気になるところだが、先週16日には自身のYouTubeチャンネルを更新し、動画内で「無期限活動休止」を発表した。「引退ですね。体力の限界と金銭面で限界が来ました。もう、表舞台には立たないという決断をしました」と自身の体力とお財布事情を理由に引退することを明かした。
これまで何度も税金滞納の危機に陥っている点や、所属事務所への多額の借金など、粗品の金銭事情を考えると引退も納得できよう。秋のG1シーズンもいよいよ本格化してきた中での“名逆神”引退は一ファンとして非常に残念だが、これを機に借金返済に勤しんでもらいたい。
とは言え、昨年「生涯収支マイナス1億円君」を引退することを動画内で発表したのもちょうど1年前の菊花賞後のことだった。そのまま競馬予想を引退するのかと思われた矢先、すぐさま「生涯収支マイナス2億円君」として動画をアップロードし、投稿を再開。昨年と同様のパターンなら今回もさらに借金額を増やして再出発してくる可能性はある。これだけ豪華なメンバーが揃った菊花賞である。パワーアップした「3億円くん」として新たに予想を展開してくれることに期待して、今週も引き続き楽しみに予想を待ちたい。
さて、気になる彼の本命馬。二冠目のダービーではソールオリエンスを本命視しており、引き続き高く評価するならここでも本命視する可能性は十分。惜しくも馬券は外れたが、ダービーでは1着固定の3連単フォーメーションで勝負するくらいに信頼しており、「完成度では飛び抜けている」と予想時も絶賛していた。
その他だと、弥生賞で本命視したタスティエーラも有力候補の1頭か。ここでは見事3連単を的中させており、相性の良い馬でもある。ただ、ダービーではソールオリエンスを本命視しており、タスティエーラは2・3着に入れるという馬券で勝負。結果、ダービーを制したのはタスティエーラであった。弥生賞では「成長力」と「展開」を重視した予想を展開した上でこの馬を選んでおり、今回も成長力と展開面でタスティエーラの方をより評価するならこちらを本命視するということもあるだろう。
菊花賞は伏兵が勝ち切るというケースが少なく、ある程度の人気馬から狙ってくるとなれば、ソールオリエンスやタスティエーラあたりを選出してくる可能性は高いだろう。馬券師引退を宣言している以上彼の予想を待つのはナンセンスかもしれないが、負債額を増やして鮮やかに舞い戻ってくれると信じ、楽しみに待ちたい。