阪神競馬の土曜メインはマイルチャンピオンシップを狙うマイラーとスプリンターが集結した「MBS賞スワンS」です。夏の上がり馬、春の実績馬、準オープンからの格上挑戦馬、時には地方馬の参戦などもあり、楽しみな一戦になります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
グレナディアガーズ(牡5、中内田充厩舎)
前走の高松宮記念・5着から巻き返しを狙うグレナディアガーズ。2021年の阪神C勝利以降は勝ち星から遠ざかっていますが、前走の高松宮記念ではタフな不良馬場を上がり最速の脚で追い込み0秒5差の5着と力は示しています。1400mは【2-3-0-1】と安定しており、昨年末の阪神C・2着、2021年の阪神C・1着、同年のファルコンS・2着など重賞でも好成績を挙げている得意な条件。京都は初となりますが、阪神1400m巧者の同馬ならこなしてくれそうな気配は十分です。久々の美酒となるかに注目です。
アヴェラーレ(牝5、木村哲也厩舎)
前走の関屋記念を快勝し、重賞初制覇を果たしたアヴェラーレ。昨年2月に2勝クラス快勝以降は中々勝ちきれない競馬が続いていましたが、今年3月の豊橋Sを快勝しオープン入りを果たすと、スプリングC・4着、関屋記念・1着と上昇度を感じさせています。今回は12戦ぶりの右回りが課題となりそうですが、キャリア14戦中13戦が上がり3位以内で、うち8戦が上がり最速をマークとどんな条件でも速い上がりを使ってくれる馬です。母のアルビアーノは2015年のスワンSを制しており、血統背景からも期待度は十分と言えそうです。
ルガル(牡3、杉山晴紀厩舎)
前走の朱鷺S・3着から参戦するルガル。1番人気の期待を裏切る結果とはなりましたが、直線で内から寄られてしまう不利がありながらも僅差の3着なら悲観する必要はないでしょう。2走前の葵Sでも出遅れて普段より後ろの位置からの競馬となりながらも、上がり3位の末脚で2着まで追い込む好内容の競馬を展開。むしろ控える競馬でもここまでの競馬が出来るならますます今後が期待できそうです。レースでは行きたがる面も見せているので、しっかり折り合って脚を溜められるかがポイントとなりそうです。