阪神競馬の土曜メインは暮れの2歳女王決定戦の前哨戦「KBS京都賞ファンタジーS」です。2018年にダノンファンタジー、2019年にレシステンシアがここを勝って阪神JFも制覇しており、一昨年の勝ち馬も阪神JF・3着と、同レースの好走馬が本番で好走する傾向があります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

シュークリーム（牝2、西村真幸厩舎）

京都の1200mで行われたデビュー戦を逃げ切り快勝したシュークリーム。好スタートから二の脚でスムーズにハナに立つと、前半は36秒2のスローペースに持ち込んで自分のペースを展開。後半は33秒8とペースを上げていくと、直線でも競りかけられることなく上がり3F最速の脚で振り切って快勝と強い勝ちっぷりでした。重馬場で逃げて上がり最速33.8の好時計、ラップも11.5-11.0-11.3の好ラップは評価して良い内容です。馬体も小さく楽逃げと色々条件がハマった感はありますが、好内容だった前走の内容からも、期待感は高い1頭です。

クイックバイオ（牝2、須貝尚介厩舎）

前走のききょうSを好位から抜け出す競馬で快勝したクイックバイオ。1800mのデビュー戦は7頭立ての6着と大敗しましたが、1500mへ短縮した未勝利戦をあっさり快勝すると、さらに1400mへ短縮した前走も圧勝と、距離を短縮して好走してきました。ゲート内では落ち着きがなく、前半もややかかり気味なところがありと癖がある馬で、流れが速くなるこの距離は合う印象です。まだ荒削りな部分はありますが、一戦毎にレースも上手くなっています。夏からすでに3戦消化と使われていますが、まだまだ走れそうな気配十分ということでここでも期待度は十分な1頭です。

キャプテンネキ（牝2、杉山晴紀厩舎）

前走のりんどう賞を快勝したキャプテンネキ。この日は前日の雨の影響で時計が一気に遅くなり、直線は上がりを要する差し有利なコンディションという中、番手追走から抜け出して押し切る強い競馬で快勝しました。500kgを優に超す雄大な馬格で、晴雨兼用。今回のファンタジーSと同条件を勝ち切った点も心強く、良馬場ならさらにパフォーマンスを上げてくるのではないでしょうか。前走の経験を活かして3連勝となるかに注目です。