【BCフィリー&メアターフ2023】カギは“コース”と“距離”の適性?ウインマリリンの適性はいかに

11月5日(日)、アメリカのサンタアニタパーク競馬場では芝2000mで行われる牝馬限定のG1レース「ブリーダーズカップフィリー&メアターフ」が日本時間の午前4時10分発走予定で開催されます。

米ダート界を盛り上げる最大の祭典なだけに、例年集まるメンバーは強豪揃い。今年のメンバーを見渡しますと、ウォームハート、インイタリアン、インスパイラル、ディディア、フェヴローバー、マキューリックなど、各地でG1を制した馬が多数集結。海外G1・Vの実績はあれど、ウインマリリンにとっては厳しいレースが強いられそうなメンバー構成となっています。

特に注目なのが、G1連勝から参戦するインスパイラルとウォームハート、そして地元アメリカで無類の安定感を誇るインイタリアンの計3頭です。

アイルランドの名伯楽オブライエン厩舎所属の3歳牝馬ウォームハートはダート1400mのデビュー戦で4着、続く芝1600mも2着に敗れましたが、距離延長で臨んだ芝2000mの未勝利戦で初勝利を飾ると、リステッド、G2と3連勝を達成。G1初挑戦となったアイルランドオークスは5着に敗れたものの、続くヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞とG1・2連勝を果たし、今回へと臨みます。G1連勝の勢い、今後への期待度も高い3歳馬ということで、人気を集める1頭となるでしょう。

イギリスのJ&T.ゴスデン厩舎所属の4歳牝馬インスパイラルもまたG1・2連勝からここへ挑む1頭で、これまでの通算戦績は12戦8勝と安定しています。2021年のフィリーズマイルに始まりG1・5勝という圧倒的なキャリアを誇っており、2022年にはカルティエ賞最優秀3歳牝馬に選出。実績や安定感からも、簡単には消せない1頭でしょう。

対する地元アメリカの5歳牝馬インイタリアンもこれまでにG1・4勝を果たしている実績馬。何より昨年のBC・F&Mターフで2着に入っているのは大きな魅力です。特筆すべきはその安定感で、通算13戦して3着以内は100%。その3着も1回のみとなっており、ハイレベルなレースでも堅実に連に絡んでくる実力馬です。同舞台での経験値や安定感のある走り、強い地元勢ということで今年も多くのファンに買われる1頭となるでしょう。

そんな中で今回最重要視したい要素が「距離適性」です。ウォームハートは前走芝2400m、インスパイラルはマイルが主戦場で芝2000mは初参戦、実績のあるインイタリアンも本質的にはマイラーで昨年の開催は1900m、ウインマリリンも好成績は2000mより長い距離に集まっていることを考慮すると、強豪たちにとって今回は本来適性外かもしれないという点は覚えておきたいところです。

距離やコースの適性に着目するなら、前走でサンタアニタパーク芝2000mのG2ロデオドライブステークスを制した5歳牝馬ディディアに馬券妙味がありそうです。

地元アルゼンチンのG1で2連勝を果たしてアメリカに移籍してからも6戦5勝、G1ニューヨークステークスでも2着に入るなどあと少しの所まで来ており、最上位馬に不安要素のある今回はブリーダーズカップの大舞台で花開かせる可能性も十分あるのではないでしょうか。

日本からは美浦・手塚厩舎の6歳牝馬ウインマリリンがC.デムーロ騎手とのコンビで出走を予定しています。昨年の香港ヴァーズ以来となるG1勝利に期待が掛かる1頭ですが、今年はドバイシーマクラシックの6着から始動し、札幌記念、オールカマーで共に9着と芳しくない成績での参戦となります。米国ダートは初となりますが、阪神の内回りや中山など国内の内回りコースで適性を示してるだけに、小回りのサンタアニタパークへも高い適性を示してくれる可能性は十分。海外G1・2勝目に期待して、国内から応援したいと思います。