11月5日(日)、アメリカのサンタアニタパーク競馬場ではダート2000mで行われるG1レース「ブリーダーズカップクラシック」が日本時間の午前7時40分発走予定で開催されます。
日本馬は過去延べ5回の参戦と、ブリーダーズカップの中で最も挑戦されてきたレースでもありますが、1997年のタイキブリザード、2004年のパーソナルラッシュのそれぞれ6着が最先着となっています。苦戦を強いられているのは日本馬のみならず、過去39回の開催の中で外国馬の勝利は2度のみとなっており、地元アメリカ勢が圧倒的です。
今年は日本からは美浦・高木登厩舎の6歳牡馬ウシュバテソーロと、栗東・音無秀孝厩舎の3歳牡馬デルマソトガケが参戦予定となっています。
ウシュバテソーロは今年3月にドバイワールドカップを制し、秋始動戦の前走・日本テレビ盃でも勝利を収めており、日本総大将といった立場で非常に高い期待を背負っての参戦となります。
また、デルマソトガケも2歳時に全日本2最優駿を勝利し、今年3月のUAEダービーを勝利した有力3歳馬です。5月にはケンタッキーダービーに参戦するも6着に終わりましたが、これまでサウジ、UAE、そしてアメリカと海外遠征を多く積んできた経験値の高い実力馬です。
例年にもまして強力な布陣で挑むBCクラシックとなりますが、相手を見ますと昨年のブルーグラスステークスを制したゼンダン、昨年のフロリダダービー馬で前走ホイットニーステークスを制した4歳牡馬ホワイトアバリオ、前走ペンシルベニアダービーを制した3歳牡馬サウジクラウン、前走ジョッキークラブゴールドカップを制した4歳牡馬ブライトフューチャー、前走パシフィッククラシックを制した3歳牡馬アレイビアンナイト、昨年のクラークステークスを制したプロクシーと、大レースに相応しく多くのG1馬が集結しました。
6歳に入って充実期を迎えたウシュバテソーロにとって厳しいデータとなるのが年齢の壁で、過去の開催いずれも3~5歳の馬が勝利しており、20連勝を掛けて連覇に臨んだ女傑ゼニヤッタも6歳の壁に跳ね返されてしまいました。
アメリカ勢が優勢、6歳以上は勝てないなどデータや過去の傾向を重視するなら買い難くなりますが、それらを跳ね除け圧巻の末脚でBCクラシック史上初の偉業を成し遂げることができるのか。日本では早朝の決着となりますが楽しみに待ちたいレースですね。