3歳勢と古馬との対決が見どころとなる女王決定戦「エリザベス女王杯」が今週末に京都競馬場で開催。
3歳勢で注目したいのは桜花賞・4着、オークス・2着、秋華賞・3着と牝馬三冠レースで安定した走りを見せているハーパーだ。
リバティアイランドの脇役として存在感を見せていたが、今回は同世代の怪物が不在。牝馬三冠レースで好走した実力を古馬相手に示し、主役の座に付けられるかに注目だ。
今回は初の対古馬戦ということだが、クイーンSで古馬牝馬勢を圧倒したドゥーラを下している点から、好勝負を演じてくれる可能性は高そうだ。ただ、いかんせん勝ちきれないところがある馬で、ここも善戦止まりという結果に終わる可能性も十分にある。
加えて懸念となるのは前走秋華賞の疲れだ。雨の影響が残ったタフな馬場の中で内枠から積極的に位置を取りに行く勝ちに行く競馬を展開し、スローペースから一気にギアチェンジが求められるタフなレースであった。実際、秋華賞組は過去10年で【2-3-1-24】で3着内は2割程度となっており、凡走するパターンが目立っているので、おつりをどこまで残しているかは見極めたいところだ。
ただ、外回りの方が長くいい脚を使える馬で、長い距離を走ってきている経験値もあり、距離も延びていいタイプ。また、今年は有力馬に後方勢が多く、先行できる本馬に展開利が生じる可能性は高い。舞台や展開面の条件は合ってきそうなので、状態面さえ問題なければ今回も上位争いを演じてくれるはずだ。
堅実に複勝圏内には入ってくる馬で、条件次第では軸馬としての信頼度も高くなる。善戦マンを脱し、念願のG1制覇となるかに注目だ。