今週は数々の名馬が通ってきたスターへの登竜門「東京スポーツ杯2歳S」が開催。
今年最も注目しているのはブルーメンブラットの仔でサウジアラビアRC3着のシュトラウスだ。東京1600mのデビュー戦ではノーステッキで2着馬を9馬身突き放す強い勝ちっぷりで、不良馬場ながらラスト2Fは11.5-11.6と圧倒的な瞬発力を見せつけた。
続くサウジアラビアRCは2番人気に推された中で3着。返し馬から行きたがっており、レース中も終始折り合いを欠いていた。手綱を握ったC.ルメール騎手もレース後に「スタートから落ち着いていたらベストパフォーマンスができると思います」とコメントしており、折り合い面について苦言。
道中の折り合いも課題の一つではあるが、まずはゲート。デビュー戦の内容からもスムーズな逃げか番手あたりが同馬にとって理想的な展開と言えそうで、とにかくスタートをうまく出れることが出来ることがどうかがポイントとなりそうだ。
とは言え、前走は消耗度が高かった中で勝ち馬と0秒3差の3着なら大きく悲観する必要もないだろう。不良馬場であったことも考えると、開幕週の馬場でやれる今回はパフォーマンスも上がってくるはずだ。
モーリス産駒は気性が荒く、晩成型であることが多い傾向があるため折り合いの課題があるのは納得だが、母ブルーメンブラットは、府中牝馬Sの勝ち馬で、続くマイルCSでも牡馬相手に豪快に差し切ってG1タイトルを獲得した実力馬で、この血統背景を見る限り舞台適性は高そうだ。
衝撃的な勝ちっぷりを見せたデビュー戦はクラシック戦線での活躍を楽しみにさせる内容であったし、出世レースとなるここで結果を出せれば、来年はさらに楽しみになりそうだ。