ダート王者の決定戦「チャンピオンズC」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。

アイコンテーラー（牝5、河内洋厩舎）

11/29（水）栗東・CW（良）7F95.5－6F79.6－5F65.5－4F51.1－3F36.4－1F12.1（馬なり）

J.モレイラ騎手を背に栗東CWコースで2頭併せ。古馬2勝クラスの凌馬サウンドスマイルを追走し、徐々にピッチを上げて4コーナーで外から取り付くと、ゴール前で気合をつけられて併入しました。1週前はCWコースで2頭併せを行い、7F97.5－1F11.3をマークして併入。モレイラ騎手とは最終追い切りが初コンタクトでしたが、道中はゆったりと進めて感触を確かめながら折り合いに専念し、直線は無理に手を動かさずともスムーズに加速へと繋げることができていました。レース間隔が詰まる中でもある程度の負荷はかけられており、JBCの激走からの反動も見られません。引き続き力は出せる状態にあると見て良さそうです。

テーオーケインズ（牡6、高柳大輔厩舎）

11/29（水）栗東・坂路（良）4F53.1－3F38.6－2F24.8－1F12.3（馬なり）

松山弘平騎手を背に栗東坂路で単走。ゆったりとした大きなフットワークで駆け上がり、終始馬なりの楽な手応えながらラスト2Fは12.5-12.3の好ラップでまとめてゴールしました。1週前にしっかりやっているので、最終追いは整える程度でも問題はないでしょう。1週前は松山騎手を背に栗東CWコースでしまい重点に追われ、6F82.9-1F11.6の好時計をマーク。今年いっぱいでの引退が発表されましたが、追い切りの時計は昨年以上で、むしろ昨年よりも迫力が増している印象を受けます。

クラウンプライド（牡4、新谷功一厩舎）

11/29（水）栗東・坂路（良）4F51.0－3F37.4－2F24.5－1F12.5（馬なり）

栗東坂路で単走。坂の序盤から馬場の真ん中をブレのない力強いフットワークで手応えは抜群。鞍上の鞭が二度入って気合をつけられるとラスト1F12.5をマークしてゴール。手綱を握った松田助手が「後ろがしっかりしてきて、真っすぐ大きく跳べるようになりました」とコメントしているように、体幹がしっかりしてきた印象を受けます。また、抜け出してから気を抜くところがある馬ですが、鞭でしっかり最後まで勢いを保たせることが出来ており、気配は上々です。1週前にはCWコースで一杯に追われ、6F78.4-1F12.4の好時計をマークして自己ベストを更新。帰国後緒戦から、パワーアップした走りが期待できそうです。