2歳牝馬チャンピオンを決める阪神ジュベナイルフィリーズに続き、今週は牡馬混合の2歳チャンピオンを決める「朝日杯FS」が行われます。今年はどんな期待馬が揃ったのでしょうか?今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ダノンマッキンリー(牡2、藤原英昭厩舎)
前走の秋明菊賞を快勝したダノンマッキンリー。2022年のセレクトレールで2億2000万円の高値をつけた良血馬で、デビュー前から注目度は高かった馬です。阪神1400mで行われたデビュー戦は番手から追走し、直線は抜群の手応えで抜け出して、そのまま後続に並ばせずに押し切る強い競馬で快勝。続く前走の秋明菊賞は後方で控えて追走し、直線は外から上がり3F最速の34秒0の脚で抜け出すと、2馬身半後続を突き放して快勝しました。前走はスタートが遅れて後方からとなりましたが、しっかり後ろで対応してラストは突き抜けてと、脚質の幅も広い1頭。2戦はいずれも1400m戦で、マイルの距離でも末脚が持つかどうか。折り合いに課題も見られるので、鞍上C.ルメール騎手がどう乗るかにも注目したい1頭です。
シュトラウス(牡2、武井亮厩舎)
前走の東京スポーツ杯2歳S・1着から参戦するシュトラウス。イクイノックスやコントレイルなど多くの名馬を輩出してきた出世レースの東京スポーツ杯2歳Sを快勝し、大舞台へと駒を進めてきた期待の素質馬です。東京1600mのデビュー戦は9馬身差で逃げ切りVという圧倒的な内容でしたが、続くサウジアラビアRCは3着に敗れ、終始折り合いを欠いてしまったことが大きな敗因の一つと考えれます。引き続き折り合い面の課題はありますが、1800mから1Fの距離短となる1600mならプラスに働きそうで、持ち前のスピードも生きてくるのではないでしょうか。
ジャンタルマンタル(牡2、高野友和厩舎)
前走のデイリー杯2歳S・1着から参戦するジャンタルマンタル。レースは馬場の荒れた内から好位追走。直線では危なげなく抜け出して2馬身差の完勝を果たしました。荒れた内を追走しながら、直線は馬混みを苦にせずスムーズに抜け出しての2馬身差快勝は着差以上の強さと言って良いでしょう。阪神コースは初となりますが、好位に楽に付けていける器用さに加えて、勝負どころで素早く抜け出していける反応の良さもあり、不安は少なめ。当然まだ底も見せておらず、大舞台で真の実力発揮が期待されます。