中山競馬の土曜メインは牝馬限定のハンデG3「ターコイズS」です。如何にも荒れそうな条件で、オープン時代の2011年は121万、重賞に格上げされた2015年は295万馬券の超高額配当が飛び出しており、波乱傾向の強い一戦です。ここは穴馬から狙いたいところではありますが、今回は出走予定馬の中でも上位人気が予想される有力馬3頭をピックアップしてみました。
コナコースト(牝3、清水久詞厩舎)
前走の秋華賞・8着から参戦するコナコースト。桜花賞では番手から追走し、勝ち馬リバティアイランドと0秒2差の2着に粘る強い競馬を見せた素質馬です。続くオークスでは7着と崩れますが、スタートで接触する不利で先行できなかった影響が響いての敗退。前走の秋華賞では果敢に逃げて8着に敗退。久々の分と展開的にも逃げ馬には厳しい展開でした。オークス・秋華賞は距離の壁があった印象もあり、【0-3-0-0】とオール連対中のマイル戦なら逆襲可能。今なら逃げてもマークも薄くなりそうで、相性バツグンの鮫島克駿騎手とのコンビで重賞初Vを狙います。
ヒップホップソウル(牝3、木村哲也厩舎)
秋華賞・9着から参戦するヒップホップソウル。9着と順位は低いですが、4コーナーで最後方という位置からしぶとく追い上げてきたところは評価したい点です。中山コースは紫苑SやフラワーCで2着に入っており、中山マイルはデビュー戦で快勝した得意な舞台です。母のダンスファンタジアはフェアリーS覇者、祖母のダンスインザムードもフラワーCなど3戦3勝、さらに母の父ファルブラヴも中山開催だった02年ジャパンCの勝ち馬といったように、中山巧者揃いの血統背景も心強い点です。距離短縮もプラスに働きそうで、うまく流れに乗ることができれば突き抜けてくれそうです。
サウンドビバーチェ(牝4、高柳大輔厩舎)
前走のヴィクトリアマイル・5着から参戦するサウンドビバーチェ。好位追走から途中でポジションを下げ、直線は内目から逃げたロータスランドを交わしての5着と、善戦はしています。2走前の阪神牝馬Sを快勝して重賞初制覇を果たしており、キャリア全3勝はマイル戦。中山コースもマイルの菜の花賞・1着、2000mの紫苑S・2着で連対率は100%と好成績です。今回は約半年ぶりの実戦ということで、どこまで仕上げられてこれたかをしっかりと見極めたいところです。