2023年の阪神競馬を締めくくる重賞「阪神カップ」が開催。創設当初からG2格付けされており、例年短距離路線のトップクラスが集結するハイレベルな一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ママコチャ(牝4、池江泰寿厩舎)
前走のスプリンターズSを快勝し、G1初制覇を果たしたママコチャ。昨年は暮れのターコイズSで5着、今年初戦の阪神牝馬Sで9着ともともとマイル重賞を主戦場としていましたが、1400mへ短縮した安土城Sを快勝すると、夏の北九州記念・2着、前走のスプリンターズ・1着と、スプリント路線で素質を開花。前走のスプリンターズSは好位追走から勝負所で早目に進出して押し切る強い勝ちっぷりでした。前走がテン乗りだった川田将雅騎手と引き続きコンビを組み、重賞連勝を狙います。
アグリ(牡4、安田隆行厩舎)
スプリンターズS・7着から参戦するアグリ。4連勝で今年2月の阪急杯を制し、重賞初制覇を達成。その後は高松宮記念で7着、チェアマンズSP・5着と初のG1・2戦は崩れていますが、秋初戦のセントウルSでは2着に好走し、巻き返してきました。前走のスプリンターズSは7着でしたが、前目有利な展開で、脚を余しての敗退。阪急杯を制した得意の舞台へ替わるのは好材料で、C.ルメール騎手への乗り替わりも勝負気配を感じさせます。道中スムーズに脚を溜めることさえできれば、直線は見せ場を作ってくれるでしょう。
グレナディアガーズ(牡5、中内田充厩舎)
2021年の同レース覇者で、昨年2着のグレナディアガーズ。今年は初戦の阪急杯・7着、高松宮記念・5着、スワンS・6着と凡走続きですが、高松宮記念とスワンSは出遅れがたたり後方からの競馬となりながらも上がりは良い脚を使えていますし、阪急杯は外でロスがありかかり気味と敗因は比較的明確です。過去2年の阪神カップで連対しているように、阪神1400mは絶好の条件。精神的にムラがあり安定感に欠けるところがある馬ですが、ハマれば高いパフォーマンスを発揮してくれます。