2歳王者を決めるG1「ホープフルS」がいよいよ開催です。来年のクラシックを占う上でも重賞な一戦ゆえ、ここは見逃せない一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

シンエンペラー（牡2、矢作芳人厩舎）

前走の京都2歳Sを制し、重賞初制覇を果たしたシンエンペラー。後方で控えて脚を溜め、直線は中を割って抜け出して先行勢を一気に交わして快勝と強い勝ちっぷりでした。馬群に入ってもうまく伸びていく競馬へと繋げたJ.モレイラ騎手の巧みな手綱さばきも素晴らしく、それに応えた馬のセンスと能力もお見事と言って良いでしょう。凱旋門賞と仏ダービーを勝利したソットサスの全弟という世界的良血馬で、ここは通過点としたいところです。

ゴンバデカーブース（牡2、堀宣行厩舎）

前走のサウジアラビアRCを制し、重賞初制覇を果たしたゴンバデカーブース。最後方からの直線一気という大味な競馬ではありましたが、上がり3F33秒5はメンバー唯一の33秒台で、決め手の違いを見せつけました。後の東スポ2歳Sを制すシュトラウスを2馬身も突き放しており、レースレベルは文句なし。東京マイルから中山2000mへの舞台替わりがカギとなりそうですが、新種牡馬の父ブリックスアンドモルタルの過去の中距離戦線での活躍ぶりを見ると、心配はなさそうです。

レガレイラ（牝2、木村哲也厩舎）

前走のアイビーS・3着から参戦するレガレイラ。函館1800mで行われたデビュー戦では後の札幌2歳S覇者セットアップを差し切る強い勝ちっぷり。前走のアイビーSでは先行した前の2頭を捉えきることができませんでしたが、3番手追走から直線では上がり3F32秒7の末脚で伸びて懸命に追い上げてきました。勝ち馬のダノンエアズロックの競馬が強かっただけで、レガレイラ自身も良い競馬はしています。母ロカ、兄ドゥラドーレス譲りの終いの爆発力を秘めており、末脚を活かす競馬を展開できればここでも勝ち負けでしょう。