暮れの阪神の名物競走「阪神C」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
アグリ(牡4、安田隆行厩舎)
12/20(水)栗東・坂路(良)4F54.4-3F38.7-2F24.3-1F11.7(馬なり)
栗東坂路で単走。前半はゆったりと折り合いに専念しながら進み、坂ではブレの少ないフォームで加速力も良く、ラスト1Fを11.7の好時計でまとめてゴール。最終追いはしまいの反応と伸びを確認する程度の内容でしたが、1週前は坂路で強めに追われ、4F50.3-1F12.6と全体で好時計をマーク。「まだ重い」というコメントが先週安田調教師から出ていましたが、最終追いでは活気みなぎるフットワークで登坂しており、減速ラップだった先週からラップ面でも良化。好状態に仕上げられたと見て良いでしょう。
ウイングレイテスト(牡6、畠山吉宏厩舎)
12/20(水)美浦・W(良)5F67.4-4F52.0-3F37.3-1F11.2(馬なり)
松岡正海騎手を背に美浦のWコースで単走。伸びやかな走りで回転も速く、しまいも楽に11.2の好時計をマークしてきました。1週前はWコースで3頭併せを行い、5F66.4-1F11.1の好時計をマークし、古馬2頭に先着。道中はキレイな加速ラップを刻めており、しまいも11.1という圧巻の切れを披露しました。ここ2戦の内容がよく、この秋から充実期に入ったという印象を受けます。鞍上の松岡騎手も2週前から毎週追い切りに騎乗しており、しっかりと感触を確かめている点も好感が持てます。
ウインマーベル(牡4、深山雅史厩舎)
12/20(水)美浦・W(良)5F66.3-4F50.7-3F36.7-1F11.8(馬なり)
美浦のWコースで3頭併せ。前半は併せ馬2頭を大きく先行させて最後方で折り合いに専念。4コーナーで一気にギアを上げて取り付くと、直線は最内からラスト1F11.8の好時計で交わして最先着でゴールしました。1週前はWコースで2頭併せを行い、直線は一杯に追われて大きく先行させていた相手を並ぶ間もなく差し切り突き放してゴールしました。時計は5F65.7-1F12.2の好時計で自己ベストを更新。これまで追い切りではあまり動かないイメージが強かった馬ですが、近走は前向きさが出て追い切りでも気合乗りが良くなった印象を受けます。前走のデキも良かったですが、今回も同じかそれ以上のデキで臨めそうです。