中山競馬の日曜メインは3歳牝馬限定重賞「フェアリーS」が開催。人気の中心となりそうなのは新馬勝ち後に臨んだアルテミスSで3着だったスティールブルーだ。
デビュー戦は差す競馬で快勝したが、続く前走のアルテミスSでは3番手の好位からの競馬を展開。能力の高さも十分見せつけたが、操縦性の高さを証明できた点は大きなアドバンテージとなりそうだ。回転が速く、ストライドの小さい走法は中山に合いそうで、こなしてくれる可能性は高い。
今回はゆったり間隔をとってきたが、中9週以上の馬は【4-2-3-27】とデータ的に好成績を挙げている。同距離のマイルに照準を絞ってきた点も好感が持てる点で、デビューから走ったマイルの2戦を見る限り、この距離は合う。
ただ、前走は東京コース特有のスローから後半脚を使う展開で、総合力が問われやすい中山マイルにおいては求められる要素が変わってくる。距離が同じだからと言って同じ競馬となるとは限らないとも言えよう。とは言え、他のメンバーもキャリアは浅く、速いペースが未経験の馬も多い。脚質的に中山が合いそうな点、操縦性の高さをすでに証明できている点は前述した通り大きなアドバンテージとなるだろう。
キャリアが浅くコース適性に不安が残る馬が多い中で、適性や能力の高さが見込めるスティールブルーは高く評価すべき1頭。ここは勝ち負け必至と見て、有力視したい。