春の天皇賞や宝塚記念に向けた古馬中長距離路線の開幕とも言える長距離古馬ハンデ重賞「日経新春杯」がいよいよ開催です。春の古馬中長距離戦線を占う重要なレースでもあり、芝2400mという長距離に加えてハンデ戦と予想を難しくさせる条件が揃っているレースでもあります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ハーツコンチェルト(牡4、武井亮厩舎)
前走の菊花賞・6着から参戦するハーツコンチェルト。好位追走から道中はスムーズでしたが、勝負どころで接触してしまい、前を捉えきれずの6着敗退でした。それでも直線ではジリジリと伸びており、接触さえなければさらに上位に食い込んでいた可能性は高そうです。昨年は青葉賞・2着、ダービー・3着と世代の中では上位の力を持っているのは明白。今回は初の対古馬戦となりますが、斤量やメンバーを考えればここは勝ち負けを演じてもらいたいところでしょう。
サトノグランツ(牡4、友道康夫厩舎)
前走の菊花賞・10着から参戦するサトノグランツ。昨年は重賞初挑戦で臨んだ京都新聞杯を制し、秋初戦の神戸新聞杯も快勝。重賞2勝と実績と勢いはメンバー上位で、とくに神戸新聞杯は骨っぽいメンバーが揃った中、馬群を割って力強く抜け出す強い勝ちっぷりでした。続く前走の菊花賞は勝負どころの手応えが悪く、見せ場なくして10着敗退と不甲斐ない結果に終わりました。トライアルで激走した反動、後ろすぎる位置取り、大外を回った影響など様々な要因が重なっての敗退で、条件が合わなかっただけという印象です。2戦2勝のG2戦なら、勝ち負けの期待十分でしょう。
ブローザホーン(牡5、中野栄治厩舎)
前走の京都大賞典は競走中止となったブローザホーン。当日は2番人気に推された人気馬でしたが、最後の直線で心房細動を発症し、競走を中止。昨年は夏の函館記念で3着、続く札幌日経OPは6馬身の圧勝と夏は高いパフォーマンスを見せてきた期待のエピファネイア産駒です。馬体重の増加や追い切りの順調ぶりからもしっかりと立て直してこれている様子。有馬記念は除外となりましたが、機動力が高く、出走していれば上位争いを演じていた可能性も高いとされていた素質馬。京都コースも不良馬場の2200mで行われた烏丸Sを圧勝しており、適性も問題なし。本来のパフォーマンスが発揮できれば勝ち負けでしょう。