7日京都のメーンレースは第56回きさらぎ賞(京都、芝1800m)が開催。今年は9頭と少頭数。紅一点となるオウケンダイヤ(牝3)はオウケンマジック産駒の唯一の産駒だ。一夫一妻の血統、プレミア血統と珍しい一頭なだけに応援したくなるが、キャリアは8戦1勝とデビュー戦以来勝ち星をあげれていない。前走はダートに挑戦するも結果は10着に敗れ、芝でもダートでも結果を残せず苦戦をしている状況だ。
オウケンダイヤは父オウケンマジック、母オウケンハート、その父ジャングルポケットという血統で、新種牡馬であるオウケンマジック産駒は地方競馬も含めて現時点で本馬ただ一頭のみの登録となっている。オウケンマジックの通算成績は27戦3勝(3-3-3-18)で条件戦優勝止まりと種牡馬としては戦績的に物足りない感じが否めない。重賞馬でも種牡馬になれずに引退していく馬がいる時代なのだから関係者はよほどこの馬に思い入れがあったのだろう。
「量産型産駒」V.S.「オンリーワン産駒」
オーナーが所有する馬同士のカップリングで世代唯一の馬を誕生させ、育てていく。まさにオーナーブリーディングの醍醐味でもあり、そんな馬が勝ち進んで行ったらオーナーの喜びも一入のものがあるに違いない。今年のきさらぎ賞はサトノダイヤモンド、ロイカバード、レプランシュと人気上位がディープインパクト産駒で占めているが「量産型ディープインパクト」と皮肉に言われることも多い産駒である。それとはまさに対照的な「オンリーワンの産駒」に期待してみるのも面白いかもしれない。