長距離古馬ハンデ重賞「日経新春杯」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ハーツコンチェルト(牡4、武井亮厩舎)
1/10(水)美浦・W(良)6F83.3-5F66.7-4F51.9-3F37.3-1F11.6(馬なり)
美浦のWコースで2頭併せ。京成杯に出走する3歳オープンの僚馬アーバンシックに2馬身先行。直線入り口で内から並びかけられ、ラスト1Fで相手が前へ出ると、こちらも促されてラスト1F11.6の脚で差し返して併入しました。1週前はWコースで3頭併せを行い、一杯に追われて6F82.7-1F11.8をマークして1頭と併入、もう1頭に先着しました。ややズブくなってきている印象もありましたが、折り合い面は良化してきており、促せばしっかり伸びてくれているので総合的にはプラス評価。使って調子を上げるタイプでもあり、期待は十分と見ています。
シンリョクカ(牡4、竹内正洋厩舎)
1/10(水)美浦・W(良)5F68.6-4F53.6-3F38.4-1F11.4(馬なり)
木幡初也騎手を背に美浦のWコースで3頭併せ。3頭併せの最後方から追走し、序盤は我慢を利かせて折り合いに専念。4コーナーで抜群の手応えで上がっていき、直線入り口で最内から並びかけると、2頭が仕掛けたあとをラスト1F11.4の切れ味で一気に交わして最先着でゴールしました。馬なりながら手応えで僚馬を圧倒しており、しまいのキレは圧巻です。1週前も木幡騎手を背にWコースで3頭併せを行い、一杯に追われて5F65.3-1F11.2の好時計をマークして最先着を果たしました。時計は自己ベストに迫る好時計で、しまいも11秒2と切れ味抜群です。併せ馬でしっかり負荷がかけられており、万全の態勢を整えてきています。
ディアスティマ(牡7、高野友和厩舎)
1/10(水)栗東・坂路(良)4F55.7-3F39.7-2F25.8-1F12.9(馬なり)
北村友一騎手を背に栗東坂路で単走。外ラチ沿いを軽快なフットワークで駆け上がり、ラスト1Fは流すようなかたちで12秒9をマークしてゴールしました。終始馬なりの軽めの調整でしたが、リズムは良く身のこなしは柔軟。1週前も北村騎手を背に坂路で追われ、4F54.6-1F12.9をマーク。目立って速い時計ではありませんが、この馬のこれまでの追い切りの中では速い時計で、連日坂路で2回登坂しており、意欲的な追い切りを消化してきたという印象を受けます。休み明けだった前走を叩かれて順調に良化してきていると見て良さそうです。