中山競馬の日曜メインは中長距離巧者がしのぎを削る一戦「アメリカジョッキークラブカップ」が開催。中山の最終週を飾る冬場の名物競走として知られるこの一戦を制すのは果たしてどの馬か。
実績で一歩リードするのは重賞3勝の実績が光るボッケリーニだ。今年で8歳と出走メンバー最年長となるが、秋初戦の京都大賞典・2着、続く前走のチャレンジC・2着とこの秋も好調で、いまだ年齢を感じさせないパフォーマンスを見せている。
中山コースは4戦して【0-2-1-1】と勝ちきれてはいないものの、2022年のアメリカJCCでは荒れた内を走りながらも3着に食い込むなど、この時期のタフな中山は絶好の条件。最終週の馬場に加えて今週末は雨も予報も出ており、この馬向きの馬場となる可能性は高そうだ。
抜け出すとソラを使いがちで勝ちきれないところがあるが、G2・G3では【3-6-1-3】と高い次元で安定しており、ここも当然勝ち負けが予想される。
気になるのは状態面だ。1週間前追い切りは併せ馬で一杯に追われて1馬身遅れており、正直不安感を大きく感じさせる内容の追い切りだった。「放牧明けでまだ緩さがある」というコメントがトレーナーから出ており、負荷こそかけられているが、まだ気が入っていない可能性がある。ここへきて年齢の影響が出始めているなら、そろそろ崩れてくるということも十分有り得そうだ。
実績、コース適性、安定感を考えれば間違いなく重い印を打てる1頭であるが、まずは少なくとも及第点のデキにあるかどうかを確認してから判断したい。