【東海ステークス予想2024】成長著しいオメガギネス、課題は「京都適性」

京都の日曜メインはダート1800mで行われる貴重なダートG2「東海S」が開催。フェブラリーSの前哨戦としても知られる一戦で、集まるメンバーも例年ハイレベル。

今年の主役候補は前走のグリーンチャンネルCを制したオメガギネスだ。

レースはややスローペースでダート戦ながら瞬発力を要求される展開で、これを上がり最速35秒2の脚で伸びて快勝した。着差が開きにくい展開ながら3馬身半差突き抜けたのは強い内容で、脚抜きの良い馬場にもしっかりと対応した。

2走前のレパードSでは勝ち馬をマークするように好位4番手の内を追走。砂を被る形になりながらも、スムーズに追い上げてここでも上がり最速をマークして2着に好走した。約半年ぶりの実戦でもここまでのパフォーマンスを披露してきたことから、高い成長度も感じさせてくれる。

古馬重賞でも十分に通用する素質は示しており、秋から見せている成長度を考えればハイレベルG2戦でも十分に好勝負が期待できそうだ。

週末の京都は雨の予報が出ているが、脚抜きの良い馬場にも対応した実績があり、馬場については問題ないだろう。不安点を挙げるなら“京都適性”だろう。

前走は好内容だったとは言え、タフな東京ダートマイルと今回とでは条件がかなり変わってくる。右回りの実績はあるので問題なさそうだが、最初と最後の直線が短く平坦な京都コースで同じようなパフォーマンスを発揮できるかどうかは不明。過去10年のデータと傾向でも記されているように、同レースは前目が優勢。相手が一気に強化されるここでしっかりと好位を確保できるかどうかもカギとなってくる。

また、関西への遠征で好状態が保てるのか、鞍上は関西ダートではイマイチな戸崎騎手といった点も少々不安だ。遠征の影響がどう出るかは当日まで分からないが、操縦性が高く先行力がある点はここではプラスとなるため、鞍上の戸崎騎手がスムーズに乗って本来のパフォーマンスを発揮してくれさえすれば、最後は見せ場を作ってくれるのではなかろうか。

何れにせよ、適性未知の舞台で一気の相手強化となるここは、試金石の一戦となりそうだ。