2月最初の重賞は名物マイル重賞の「東京新聞杯」です。マイル路線の古馬はこのレースから大舞台へ向けて駒を進めることが多く、今後のマイルG1戦線を占う上でも欠かせないレースと言えます。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

ジャスティンカフェ（牡6、安田翔伍厩舎）

前走のマイルCS・3着から参戦するジャスティンカフェ。2走前の毎日王冠は、休み明けで前残りの展開と条件が合わずに7着に凡走しましたが、叩き2戦目の前走マイルCSでは3着に好走し、地力があるところを見せてくれました。昨年の東京新聞杯は直線狭いスペースを割って上がり最速33秒3の末脚で伸びて4着に善戦。窮屈なポジションで追い出しが遅れながら勝ち馬と0秒1差の4着なら負けて強しの内容と言って良いでしょう。自慢の末脚が生きる得意の東京コースなら、今回も見せ場を作ってくれそうです。

マスクトディーヴァ（牝4、辻野泰之厩舎）

前走の秋華賞・2着から参戦するマスクトディーヴァ。中団追走から4コーナーでは外に出されつつ上がっていき、直線は上がり3F最速33秒6の脚で伸びてリバティアイランドに1馬身差まで迫る2着に好走しました。2走前のローズSでも上がり33秒2の脚で突き抜けて快勝しており、後のエリザベス女王杯馬のブレイディヴェーグを相手にレコードタイムで勝利したのは高く評価したい点です。これまで1800m以上の距離を使われてきており、初のマイル戦でどこまで能力を出せるかがカギとなりそうです。

ウンブライル（牝4、木村哲也厩舎）

前走のNHKマイルC・2着以来、約9ヶ月ぶりの実戦となるウンブライル。そのNHKマイルCでは後方追走から大外に出されて、上がり最速34秒0の脚で伸びてタイム差なしの2着に好走。2走前のニュージーランドTでも後方追走から上がり最速の脚で2着と、休養前の2戦はいずれも強い内容でした。当初はゴール前で脚色が鈍るところがありましたが、ニュージーランドTから着用したブリンカーの効果もあってか過去2戦は最後まで伸びています。東京マイルは合う舞台で、今回はとにかく状態面がどこまで戻っているかがカギとなりそうです。