チャンピオンズCと東京大賞典でいずれも2着だったウィルソンテソーロや、東海S・2着から参戦するオメガギネス、昨年のフェブラリーS・2着のレッドルゼルなど、今年もダートの猛者が多数揃った。
有力な中央勢も魅力だが、今回注目したいのは、地方から乗り込む南関東3冠馬のミックファイアだ。
大井の中距離を主戦場としてきた馬で、中央の舞台は初、かつマイルはデビュー2戦目ぶりとかなり久々。羽田盃と東京ダービーをレコードで快勝しているようにスピード色は強いタイプなので、中央のマイルでもやってくれそうな気配はある。
前走の東京大賞典は8着に敗れたが、砂の入れ替えでパワーに寄った良馬場で力を出せなかったという印象。力負けではなかったが、砂の深い馬場が合わないなら中央のダートでも懸念は生まれてくるだろう。高速馬場に替わるようならこの馬に向いてくる可能性があるが、馬場への適性は未知の領域を超えない。
また、今回は初の芝スタートもカギとなってくる。前目からの競馬で結果を出してきただけに、うまく芝スタートにも対応できるかどうか。前走の東京大賞典ではスタートがイマイチだった点も敗因の一つと考えられ、スタートでうまく出していけることが好走の絶対条件となる。
強力な中央勢が相手という中で、馬場、距離、スタートと課題が多い今回はこれまで以上に買い難くなるが、地方競馬期待の星として挑む同馬を応援したいという気持ちは一ファンとして強くある。未知の魅力であふれるこの馬を馬券から外すことは極力したくない。