今週は高松宮記念のステップレース「阪急杯」が阪神競馬場で開催。短距離界の猛者が集まる同レースで今年主役を張るのは、前走の阪神Cを快勝したウインマーベルだ。
一昨年の3歳時は葵Sを快勝し、同年のスプリンターズSでも2着に好走するなどスプリントの重賞路線で活躍。以降は掲示板にものれない結果を連発するなど不振に陥っていましたが、強豪が揃った前走の阪神Cを勝ち切り、改めて本来の実力を証明。復調気配が見られた前走の内容、今回と同じ阪神1400mの舞台を勝ち切った点などから、期待と注目を集める1頭となりそうだ。
今回も課題となるのは“スタート”だろう。不振にあえいだ昨年もスタートが安定していなかったところが大きな要因としてある。前走は課題のスタートをうまく決めて5番手と比較的好位からの競馬が出来た点が勝因の一つと考えられる。
同馬を管理する深山調教師も「ゲートは安心できない面はありますが」と今週コメントを出しており、まだ完全に課題を克服したとは言い難い。加えて今週は雨が続いており、週末も雨予報が出ており馬場が渋ってくる可能性も高い。同馬の稍重以上の成績は【1-0-1-5】となっており、タフ馬場は苦手な印象がある。
また、鞍上の松山騎手も先週のフェブラリーSで2番人気のウィルソンテソーロを8着に沈めており、その前週の雲取賞競走では1番人気のイーグルノワールで4着、その前の京都記念では2番人気のルージュエヴァイユで8着、クイーンCでは2番人気のサフィラで9着と、近走は人気馬を尽く圏外に沈めている。
スタートで再びスムーズさを欠いてタフ馬場にも苦戦、鞍上も調子を落としている状況となれば、取りこぼす可能性も十分考えられる。メンバー構成的に人気を集めることになりそうな1頭なだけに、慎重に取捨を判断する必要がありそうだ。