中山競馬の土曜メインは高松宮記念へと繋がる一戦「オーシャンS」です。紛れの多い中山1200mが舞台で、集まるメンバーも混戦となるケースが多く、馬券検討には毎年頭を悩まされる一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

トウシンマカオ（牡5、高柳瑞樹厩舎）

前走の京阪杯で連覇を果たしたトウシンマカオ。昨年は函館スプリントSとキーンランドCでいずれも3着と、スプリント重賞戦線で活躍しているスプリンターです。前走は外枠スタートで普段よりも後方の位置からとなりましたが、最後は外から上がり32秒7の豪脚一閃で一気に差し切る強い勝ちっぷりでした。以外のも中山コースは今回が初となりますが、右回りの1200mは得意な条件で、坂も苦にしないタイプですので不安は少なめ。本番の高松宮記念への叩きで使われるのは明白ですが、スタートも良くなり、控える競馬でも前走勝ち切っているように、まだまだ成長は止まってない1頭ということで期待は十分です。

ビッグシーザー（牡4、西園正都厩舎）

前走の淀短距離Sを快勝して参戦するビッグシーザー。昨年秋から二桁着順を連発するなど調子を落としていましたが、2走前の京阪杯では差し有利な馬場の中ハナを主張して5着に粘り、今年初戦の淀短距離Sでは2番手追走から危なげなく抜け出して完勝と、一時の不調は完全に脱した印象を受けます。2歳時は未勝利からリステッドのマーガレットSまで4連勝を決めるなどもともと素質は高かった馬です。明け4歳になって再び力をつけてきている印象もあり、ここも侮れない1頭です。

キミワクイーン（牝5、奥村武厩舎）

前走の京阪杯・11着から巻き返しを狙うキミワクイーン。昨年夏は函館スプリントSを快勝し、ロードカナロア産駒らしいスピード能力を発揮して重賞初制覇を達成。昨年のオーシャンSでは12着に敗退しましたが、先行勢総崩れのレースで3コーナーから強気に行ってしまったことも影響してのもの。前走の京阪杯も大きく順位を落としていましたが、ここ2戦で16kgも馬体重を落としており、輸送が重なって調子が落ちていた様子。春に向けてリフレッシュされた今回はパフォーマンスも上がってくる可能性はありそうです。中山の1200m自体は得意としている舞台なので、復活の走りに期待です。