春のクラシックに向けたトライアル「弥生賞」が開催ということで、いよいよ春の訪れを感じます。同レースはスローでの上り勝負になりやすい傾向がある為、好位から進めることができて、かつ決め手を持った馬を重視したいと思います。

以上の条件を踏まえて有力視したいのは、前走の葉牡丹賞を快勝したトロヴァトーレです。デビュー戦と前走の葉牡丹賞はいずれも中山の2000mで、適性面で一歩リードしているのは大きなアドバンテージです。

デビュー戦は8頭立てを4番手の中団あたりから追走し、直線は上がり3F最速33秒8の脚で差し切って快勝。続く前走の葉牡丹賞は中団5番手から追走し、上がり最速33秒9の脚で差し切って快勝しました。

近2走は中山内回りで上がり33秒台を引き出して勝利しており、中山コースへの適性と決め手はメンバー上位です。器用な馬で折り合い面にも不安はなく、ルメール騎手ならしっかりと脚を溜めてくれそうです。

人気を集めそうなシンエンペラーは中山勝ちがありませんし、同じく有力馬のダノンエアズロックも距離不足の感があり、上位人気の中では一番信頼度が高いと感じます。

続いて相手ですが、対抗馬として有力視しているのは東京スポーツ杯2歳S・2着から参戦するシュバルツクーゲルです。

中山2000mで行われたデビュー戦では2番手を先行し、直線は上がり3F最速35秒0の脚で抜け出して快勝。続く前走の東京スポーツ杯2歳Sでも2番手の先行策からしぶとく粘り込んでの2着と、いずれも前目からしぶとく脚を使って好走しています。この粘り脚は東京よりも中山でこそといった印象で、中山コースに戻るここは高いパフォーマンスを発揮してくれる可能性が高いと感じます。

東京スポーツ杯2歳Sのレースレベル自体が低かったという可能性も十分考えられますし、馬込みを経験していないなど不安材料もありますが、中山のデビュー戦自体は強い内容でしたし、コース適性と前へ行ける脚は大きな魅力です。評価の分かれそうな1頭ではありますが、期待も込めての対抗としたいと思います。

ということで今年の弥生賞は本命トロヴァトーレ、対抗シュバルツクーゲルという予想で勝負したいと思います。