レース名の通り、春先に行われる障害重賞「阪神スプリングJ」が今週土曜、阪神8Rで開催。今年初の障害重賞で、中山グランドジャンプに向けての叩き台として有名なレースです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
マイネルグロン(牡6、青木孝文厩舎)
前走の中山大障害を制し、G1初制覇を果たしたマイネルグロン。無理に位置は取りに行かず、序盤は枠なりのコース取りを重視して3番手を追走。早めに仕掛けて向正面で外から先頭に並びかけ、3コーナーで先頭へ。手応えは明らかに上位で、直線は危なげなく後続を退けて10馬身の圧勝劇を果たしました。2走前の東京ハイジャンプでは前半上手く内目で温存し、スムーズに押し上げられて快勝。5歳から本格化してメキメキと力を付けてきており、近2戦は石神深一騎手のスムーズなエスコートでさらにパフォーマンスを上げてきました。中山グランドJへの好走に繋げるためにも、まずは今年初戦で弾みをつけたいところでしょう。
ニシノデイジー(牡8、高木登厩舎)
昨年の阪神スプリングJの3着馬、ニシノデイジーは今年も参戦。昨年は好位3番手から追走するも、勝負どころではゴチャつく位置から外に進路を取らざるを得ず、折り合いをやや欠いていたのも効いての3着までが精一杯といった内容でした。1番人気の期待には応えられませんでしたが、チグハグな競馬になりながらも地力で3着に踏ん張ったのは能力が高い証。2022年の中山大障害の覇者で、前走の中山大障害でも2着に好走するなど実力は間違いなく上位。ペースが遅すぎたり馬場が悪くなるとパフォーマンスが落ちるところがあるので、当日の条件次第とはなりますが、スムーズな競馬さえできれば今回も勝ち負けでしょう。
ロックユー(セ6、中内田充厩舎)
前走のイルミネーションジャンプSを逃げ切って快勝したロックユー。道中は後続を10馬身近く引き離す大逃げで1度も後続にハナを譲らず、最後は追撃するアサクサゲンキを3/4馬身差振り切って快勝し、レコードも更新するおまけ付きと強い勝ちっぷりで駒を進めてきました。それまでのレコードは2015年に制したサナシオンが保持しており、同レースで手綱を握っていた西谷誠騎手が自身の手で再びレコードを更新するという意気のある競馬を見せてくれました。重賞は今回が初挑戦となりますが、上位2頭のライバルよりも軽い60kgで臨めるここはつけ入る隙は十分にあると見て良いでしょう。