ヴィクトリアマイルの前哨戦「中山牝馬S」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ククナ(牝6、栗田徹厩舎)
3/6(水)美浦・W(重)5F67.4-4F52.0-3F38.0-1F11.7(馬なり)
美浦のWコースで2頭併せ。3歳1勝クラスの僚馬インテルメディオを5馬身先行させ、4コーナーで内から一気に取り付いて並びかけると、直線はラスト1F11秒7の脚で伸びて併入しました。道中はゆったりと折り合いに専念し、しまい重点に追われて弾けてと、終いの脚は健在。1週前はWコースで3頭併せを行い、6F81.3-1F11.6の好時計をマークして1頭と併入、もう1頭に半馬身遅れてゴールしました。時計は自己ベストタイで、しまいの反応もよくしっかりと良い脚を使えているので、力は出せる態勢にあると見て良いでしょう。
コスタボニータ(牝5、杉山佳明厩舎)
3/6(水)栗東・坂路(重)4F55.8-3F40.6-2F26.2-1F13.0(馬なり)
栗東坂路で単走。馬場の真ん中をゆったりと駆け上がり、馬なりのままラスト1Fは13秒0で流してゴールしました。1週前は西村淳也騎手を背に坂路で2頭併せを行い、4F54.0-1F11.9をマークして、先行させた相手に1馬身先着。一杯に追われた相手を馬なりの楽な手応えで交わしており、ラスト1Fも11秒9としまいも鋭い脚を使えています。近走は最終追いの坂路をゆったりと流すパターンで本番好走しており、今回もそのパターン。期待できる仕上がりにあると見て良さそうです。
シンリョクカ(牝4、竹内正洋厩舎)
3/6(水)美浦・W(重)5F67.1-4F52.4-3F37.9-1F11.7(馬なり)
美浦のWコースで2頭併せ。道中は後ろでゆったりと折り合いに専念し、4コーナーで3馬身程度あった差を一気に詰めると、直線は持ったままの楽な手応えながらもラスト1F11.7の脚で内からあっさりと差し切って1馬身半先着。1週前はWコースで2頭併せを行い、4F50.8-1F11.5の好時計をマークして併入しました。追い切りでしまい11秒台はコンスタントに出してくる馬ですが、先週はラスト2F11.9-11.5の加速ラップを楽に叩き出しており、末脚の持続力は健在。長く脚を使う展開になりやすい中山の1800mが舞台なら、この馬の持ち味も活きてくるでしょう。