気温も少しづつ暖かくなり、春の訪れも感じる季節となってきました。競馬も春のクラシックシーズンが近づいてきており、中山では皐月賞トライアルの「スプリングS」が開催。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
シックスペンス(牡3、国枝栄厩舎)
前走のひいらぎ賞を快勝したシックスペンス。好スタートから2番手につけ、直線は楽々と交わして快勝。デビュー戦も好位追走から内ラチ沿いを突いて伸びて快勝と、いずれも中山のマイル戦で高いパフォーマンスを見せています。とくにルメール騎手が手綱を握ったデビュー戦は、ラスト2F11.9-10.7という究極の上がり勝負を4番手から鋭い反応と伸びて差し切る強い内容でした。先行しながらもしっかりと脚を使えるタイプで、スピード、センス、完成度の高さはメンバー上位。前走は馬体重12kg増でしたが重苦しさは全くなく、しっかりと成長してきている点も期待度を高めてくれます。
ウォーターリヒト(牡3、河内洋厩舎)
前走のきさらぎ賞・2着から参戦するウォーターリヒト。スタートはゆったり目で後方から追走し、馬場の内に絞った立ち回りを展開。直線も内を突いて2番手に上がって入線しました。良馬場で速い時計と上がりに対応できたのは収穫です。2走前はシンザン記念で外目から追い込んでいき、2着に好走。近2戦はいずれも二桁人気ながら馬券圏内に激走しており、ファンを驚かせる走りを見せてくれています。今回はさすがに人気しそうですが、重賞2戦連続好走の実力はホンモノと認めざるを得ないでしょう。初の輸送、初の中山をこなせることができれば、ここでも勝ち負けでしょう。
ジュンゴールド(牡3、友道康夫厩舎)
前走の京成杯・12着から巻き返しを狙うジュンゴールド。1番人気に推される人気馬でしたが、中団追走から壁が作れずスローペースで相当掛かってしまい、直線も右にモタれ気味で伸びずに敗退という内容でした。京成杯までの2戦はいずれも1800mで、京成杯の前走の紫菊賞では逃げ切り勝ち。逃げ切りV後の距離延長、さらには大外枠スタートと条件が合わなかった印象です。とは言え、逃げた紫菊賞は少頭数だったから逃げたというだけで、さらに追い出されると差し馬のような脚を使っていることからも、逃げ馬タイプではない印象。ある程度流れた中で脚を溜めることができれば本来の力を発揮してくれそうです。