温かい日も少しずつ増えてきており、春の訪れがもうすぐそこまで来ているようですね。競馬界でも春のG1シーズン到来を告げる「高松宮記念」がいよいよ今週末に行われます。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ナムラクレア(牝5、長谷川浩厩舎)
ナムラクレアは昨年の2着の雪辱を果たすべく今年も参戦。昨年は外目の枠から中団に付け、4コーナーで外をまわって上がっていって2着に食い込みました。勝馬ファストフォースは捉えきれませんでしたが、手応えは勝馬以上でしたし、ロスなく運んだ勝馬に比べてこちらは外を通って迫ってのもので、負けて強しの内容でした。秋初戦のスプリンターズSでは3着、今年初戦の前走京都牝馬Sでも3着と、スプリント戦では相変わらずの安定感です。今回のメンバーはスプリンターズSとそこまで相手関係も変わらず、そろそろ順番が回ってくる頃でしょう。
トウシンマカオ(牡5、高柳瑞樹厩舎)
前走のオーシャンS・1着から参戦するトウシンマカオ。約4ヶ月の休み明けで馬体もプラス12kgと余裕残しの状態で、さらには外枠に泣かされながらという条件で勝ち切ったのは流石の一言。2走前の京阪杯でも中団追走から直線は大外から伸びて差し切り連覇達成と、重賞を連勝してきた勢いは本物です。昨年の高松宮記念は15着に大敗していますが、不良馬場に泣かされる形で力負けではありません。良馬場なら順当に上位候補となる1頭で、今年は鞍上に新コンビとなるルメール騎手を迎えて昨年のリベンジを狙います。
ママコチャ(牝5、池江泰寿厩舎)
前走の阪神C・5着から巻き返しを狙うママコチャ。2走前のスプリンターズSを制してG1初制覇を果たし、2023年のJRA最優秀スプリンターを受賞したスプリント界の現王者です。前走の阪神Cは1番人気の期待を裏切るまさかの5着敗退でしたが、高速馬場の外枠で厳しい展開を強いられたことの影響が大きく、距離も適距離よりも1F長い舞台と考えれば悲観する必要もないでしょう。中京コースはエルフィンSで2着を経験しており問題はなさそうですが、小倉や中山など小回りを上手く乗れるタイプという印象も強く、広い中京コースでハイレベルなメンバーが相手となると簡単ではなさそうです。それでもこれだけの実力馬が適距離に戻るここは前進の期待十分。