中山競馬の土曜メインは天皇賞・春の前哨戦となる「日経賞」です。春の古馬中長距離路線を占う上で重要な一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ボッケリーニ(牡8、池江泰寿厩舎)
2022年、2023年と2年連続2着のボッケリーニ。秋初戦の京都大賞典、2戦目のチャレンジC、今年初戦のアメリカJCCと重賞3戦連続2着中で、2000m以上の中京距離重賞戦線で活躍している実績馬です。前走のアメリカJCCでは好位の外からねじ伏せにいく競馬を見せてタイム差なしの2着と、明け8歳ながらまだまだ元気は一杯。G1では掲示板外に敗れていますが、G2・G3の重賞では【3-7-1-3】と安定しており、今回も上位の存在となります。過去2回の同レースはいずれもタイトルホルダーに敗れていますが、今年はライバル不在ということで三度目の正直が実現しそうな気配です。
マイネルウィルトス(牡8、宮徹厩舎)
前走のアメリカJCC・5着から参戦するマイネルウィルトス。前走は最内枠からハナを奪って逃げて5着に沈んでしまいましたが、本来のこの馬のかたちではない逃げの手を打った中で、勝馬と0秒3差なら悲観する必要は無いでしょう。重賞は未だ未勝利という実績ですが、重賞は2着が4回と堅実で、脚質も先行・差しとどんな競馬でも出来る優等生です。2500mという距離においても過去に3戦しており、2021年・2023年のアルゼンチン共和国杯、2022年の目黒記念ですべて2着に好走しており適性は高い1頭です。スタミナは豊富で、コース・距離適性も上位。今年も上位争いに加わってくる可能性は高そうです。
ヒートオンビート(牡7、友道康夫厩舎)
前走の有馬記念・16着から巻き返しを狙うヒートオンビート。前走はメンバーが強すぎたということもありますが、壁が作れず道中やや掛かってしまい、直線も狭くなる不利がありましたので、大きく評価を落とす必要もないでしょう。馬群で脚を溜めるかたちを理想とする同馬としては展開も向かなかった印象です。G1の壁には跳ね返されていますが、G2では【1-1-3-3】と成績は良く、今回もこの後の大阪杯や天皇賞・春を狙うというよりはここを狙ってきたという気配があります。昨年の日経賞は不良馬場に泣かされ6着、一昨年の日経賞も稍重に少々苦戦しながらも3着に好走。タフすぎる馬場となると評価は落ちそうですが、良馬場なら勝ち負けでしょう。