中山の土曜メインは関東での天皇賞・春の前哨戦「日経賞」がよいよ開催。今春以降の古馬中長距離戦線を占う重要な一戦と言える。

今年の主役は昨年と一昨年の日経賞でいずれも2着に入着しているボッケリーニが最有力だ。一昨年は好位追走から直線、内を突いて進出しての2着。昨年は道中控えて中団に付け、直線は外から上がっていって2着に入線した。いずれも勝馬のタイトルホルダーに敗れているが、因縁のライバルが不在となる今年は三度目の正直を果たせることができる可能性は高い。

とは言え、これまで7度の重賞2着があるように、強力なライバルがいようがいまいが勝ちきれないというところがある馬でもある。秋初戦となった3走前の京都大賞典で2着、続くチャレンジCでも2着、そして前走のアメリカJCCで2着と3連続重賞で2着に入っており、相変わらずシルバーコレクターぶりを発揮している。

それでも8歳ながらここまでしぶとく上位争いを演じることができている安定感は流石で、むしろアテにできるとも言って良い。中山コースも【0-3-1-1】で複勝率80%と安定しており、馬場も不問の堅実タイプ。中京距離路線のG2、G3戦においては非常に買いやすい1頭として筆者も重宝している。

さらに今年は例年以上にメンバーレベルが低め。ボッケリーニがいなければどの馬から買っていいのか全く分からないと言っていいほど手薄感がある。それでも勝ちきれないというパターンはこの馬なら十分に考えられるが、連対番長としての信頼度は高く、ここは信じて馬連軸で勝負するのが妥当だろう。

当然今回は人気が予想されるので馬券的な妙味はなさそうだが、ボッケリーニから流してヒモ荒れに期待する馬券で十分楽しめそうだ。